ID-10021919

併発が多いパーソナリティ障害は社会問題と関係が深い?

社会問題の背景に、パーソナリティ障害が関係することも多くみられます。

併発が多いパーソナリティ障害

例えば、境界性パーソナリティ障害の人が、「見捨てられ不安」から自分を守るために、自己愛性パーソナリティ障害の傾向をともなうなど、人によっては、複数のパーソナリティ障害の傾向を持ち、併発している場合もあります。

スポンサーリンク

また、親子、兄弟など家族関係の中で、パーソナリティのかたよりが生じていることもあります。

この場合、家族だからといって、必ずしも同じ傾向を持っているとは限りません。

はっきりとした性格の親(強力な親)の子どもに依存傾向があったり、兄弟同士で自己愛性傾向と依存傾向の子どもがいるなど、正反対のパーソナリティが身近に存在するといった具合です。

パーソナリティ障害は社会的な問題と関連が深い

パーソナリティ障害は現代的な要素を多く含んでいて、それに伴う種々の問題もまた、社会的に急増しているものです。

例えば、暴力も、親子間の暴力から配偶者へのDVと発展するように、さまざまな問題の形が見られるようになっています。

また、拒食症や過食症など若い女性に多い摂食障害にも、自己愛性パーソナリティ障害が多いと言われています。

「誰にもできないようなダイエットに成功したい」「誰よりもやせたい」という競争原理が深く関係しています。

スポンサーリンク

落ち込み

・引きこもり
・不登校
・自殺企図
・リストカット、自傷行為

感情の爆発

・暴言
・暴力
・DV
・浪費

満たされない感覚

・摂食障害(拒食症、過食症)
・薬物依存
・アルコール依存症

パーソナリティ障害の種類一覧表

【周囲の人に関わっていくタイプ】

・依存性パーソナリティ障害
・演技性パーソナリティ障害

【中間のタイプ】

・反社会性パーソナリティ障害
・強迫性パーソナリティ障害
・妄想性パーソナリティ障害

【自分の世界にこもるタイプ】

・ジゾイドパーソナリティ障害
・回避性パーソナリティ障害
・統合失調型パーソナリティ障害

うつ病と誤診されるケースが多い

最近ではパーソナリティ障害が知られるようになり、最初からパーソナリティ障害と診断される人が増えていますが、以前は様々な病気に診断されていました。

パーソナリティ障害によっておこる周囲との「まさつ」を症状としてみると、さまざまな病気が当てはまるのが理由からです。

もっとも多いのは周りの人との関係がうまくいかなくなって、非常に落ち込んだ結果「うつ病」と誤診されるケースです。

境界性パーソナリティ障害と自己愛性パーソナリティ障害では、調子の良いときと悪いときの差が激しいため、「躁鬱病」とも間違われて診断されることもあります。

そのほかにも、パニック障害や内科的な病気を疑われることも少なくありません。

◆この記事は、市橋クリニック院長、精神保健指定医の市橋秀夫先生執筆・監修「パーソナリティ障害のことがよくわかる本(講談社)」の内容に基づいて、当サイト運営事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

スポンサーリンク