精神科の病気と障害の違いは?

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精神科の病気と障害の違いは?

今回は、精神科の病気と障害の違いとは?、について書いてみたいと思います。

そもそも病気は、原因や因果関係が明らかなものです。

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ですが、精神科の領域では「原因があるから病気にある」といった単純な関係が必ずしも成り立ちません。

例えば、統合失調症では、共通した特徴的な症状が現れますが、まだすべての原因は特定できていません。

そこで、とりあえず原因にはふれないで、まとまりのある症状をグループにして分類しておこうという考えが「障害」や「症」という呼び名の概念になっています。

また、精神科で扱う「障害」は、「病気」という言葉になじまないものがたくさんあります。

病気とは、変性、腫瘍、炎症、外傷などの原因から起こるとすると、たとえば「適応障害」のようなものは厳密な意味での「病気」とは異なります。

パーソナリティ障害も、その意味で病気ではなく、社会生活を送るうえでの不具合を生じる「障害」と呼ぶ方が適切であるといえます。

とはいえ、日本での現状として、一般的に使われる言葉としては「病気」と「障害」が明確に区別されているとはいえないのが実情です。

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障害か病気かは問題ではない?

患者本人にとっては、呼び方や病態よりも苦しさが問題です。

【障害?】
原因を正すよりも、今、起こっている問題をどう解決するかに取り組む。

【病気?】
一般に、原因と症状の因果関係が明らかで、原因を正すことが治療につながる。

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