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理想と現実のギャップに悩む、自己愛性人格障害の特徴とは?

自己愛性人格障害(自己愛性パーソナリティ障害)の大きな特徴は、思い描いている理想の自分と、現実の何のとりえもない自分という正反対のイメージしかなく、ありのあまの等身大の自分のイメージがないことです。

理想と現実のギャップが大きい

自己愛性人格障害の人は、自尊心が強く、他人からどう思われるかに敏感で、周りから賞賛されないと気がすみません。

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理想の思い描いている自分でいるために、すべてのエネルギーを使います。

ところが一方で、理想の思い描いている姿が本当の自分ではないことにどこか気づいていて、現実のうまくいっていない自分は好きになれません。

そのため、何かに失敗すると、「自分には何の取り柄もない」と極端に落ち込んでしまいます。

ありのままの自分がない

この二重構造ができるのは、等身大の自分がまったくないためです。

自己愛性人格障害の人は、万能の自分ととりえのない自分、理想と現実のふたつの自分の間を行き来し、周囲の人とまさつを起こすようになるのです。

等身大の自分のイメージがまったくない

自己愛性人格障害の人は、理想化した万能の自分を追い求め、一度失敗するともう完全にダメだと落ち込みます。

実際には、本人は万能でもないが、それほど無能でもないのですが、ありのままの自分のイメージがもてません。

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自己愛性パーソナリティ障害では、等身大の自分を体験する機会がなく、かなり早い段階で、思い描く自分ととりえのない自分の2つのイメージがつくられます。

思い描いている自分[理想像]

【自分の手柄を強調する】
【ミスの責任をとりたがらない】
自分の事情は主張するのに、責任は自分以外にあるとしか考えません。

【それなりに成功している人も多い】
競争社会では、野心が強く、手段を選ばない強引さがしばしば社会的成功につながるようです。

【他人に共感したり、愛情をもつことがほとんどない】
他人の気持ちや痛みを思いやることがほとんどなく、しばしば自分の都合で人を利用します。

何の取り柄もない現実の自分(思い込み)

【他人の評価を気にする】
他人から賞賛されることが、自分が特別である証拠だと見なします。逆に、批判されると怒り、相手を攻撃したりします。

【うまくいかないと過剰に反応してしまう】
うまくいかなくなると、自分は敗者で、人に見下される存在としか考えられなくなり、ひどく落ち込みます。

【周囲や社会とうまくいかなくなる】
怒りや喪失感のために、まわりの人とうまくやっていけなくなります。うつ状態となって、受診したり、あるいは家族が病院へ相談するようになります。

【勝ち負けしか判断基準がない】
人間関係を、上下や勝ち負けでしか考えません。そして、ひたすら自分が上で、勝者でないと気がすみません。

◆この記事は、市橋クリニック院長、精神保健指定医の市橋秀夫先生執筆・監修「パーソナリティ障害のことがよくわかる本(講談社)」の内容に基づいて、当サイト運営事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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