眠れない食べない、ネット依存症で体調不良に?身体的影響は?

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眠れない食べない、ネット依存症で体調不良に?身体的影響は?

ネットやゲームにハマるネット依存症(ゲーム依存症)の問題の中でも、見逃せないのが身体への影響です。

睡眠不足や食事の不規則、運動不足によって、身体に様々な症状があらわれます。

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ネット中心の生活を変えない限り、回復はなかなか望めません。

ネット依存症による身体症状

ネットやゲームをしてばかりで、寝ない、食べない、動かないでは、健康を保てる方が不思議です。

ネットを長時間している人は、様々な体調不良を訴えるようになります。

最近疲れやすい、少し動くと息切れをする、眠くてぼーっとするけど、それ以上にネットやゲームをやりたい気持ちの方が強いのです。

身体の症状

・頭痛
・眠くてダルい
・立っていられない
・眠れない
・吐き気
・わけもなくだるい
・肩こり
・過呼吸症候群
・むくみ
・腰痛
・目の疲れ
・腱鞘炎
・視力低下

ネット依存症(ゲーム依存症)の3つの問題

①寝ない

・睡眠不足
・昼夜逆転
・睡眠障害

ネット依存症(ゲーム依存症)のほとんどの人が、睡眠不足になっています。

眠くてだるいが、それでもネットをしたい気持ちが強いし、ネットやゲームを始めると目が冴えてくる。

そのため、ネット依存症(ゲーム依存症)の人は、慢性的に睡眠が足りなく寝不足になりやすいのです。

また、昼夜逆転してくる人も多く、生体リズムが乱れて、睡眠をいつとればいいか身体が分からなくなってしまい、寝ようと思っても寝れない睡眠障害も起こります。

深夜まで明るい画面を見ているために、寝つけないことも睡眠障害のひとつの原因です。

ネットを長く使用する人ほど、睡眠中にひんぱんに目を覚ます傾向もあります。

②食べない

・欠食
・偏食

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ネット依存症(ゲーム依存症)になってしまうと、一日三回の食事をきちんと規則的に食べません。

朝までゲームをしていて朝食を抜かしたり、夕食をとらずにネットに夢中になるケースも多く見られます。

ネット依存症(ゲーム依存症)の場合、夕食をとらない人が多く、たとえ食事をとっても、カップ麺などのインスタント食品のように、画面を見ながら食べれるものが基本となり、栄養が偏ります。

③動かない

・運動不足

長時間同じ姿勢でネットをしていて、家事などもしないので身体を動かしません。

ネット依存症(ゲーム依存症)になるとほとんど外出もしないので、歩くこともありません。

本人も体力が落ちたと感じていて、1ヶ月で体重が10kg以上増えた人もいます。

血液はドロドロ、代謝も悪くなる

水分や食事をとらずにネットやゲームをしているので、ネット依存症(ゲーム依存症)の多くの人が血液ドロドロ状態になります。

血管がいつ詰まってもおかしくない状態で、実際にネット依存症の死亡例もあります。

栄養も偏っていて、アルコール依存症の患者さんと同じくらい深刻な栄養状態と考えられます。

トイレに行くのを我慢しているので、代謝が悪くなり全身がむくんでいる人もいます。

睡眠と食事、運動は健康の基本

健康を保ち、生きていく上で必要なのは、睡眠、食事、運動です。

座ったままひたすらネットをしていては、それらがおろそかになり、次第に体調が悪くなってきます。

ネットゲームでエネルギーがそがれたという人もいます。

ネットから離れたとたんに、疲労感や虚脱感が押し寄せ、何も手につきません。

ようやく回復したと思ったらまたネットを始める、という悪循環に陥ります。

ネット依存症(ゲーム依存症)にあんると、睡眠も食事も満足でないうえ、運動不足もあるので健康が完全に回復しません。

頭痛、倦怠感、肩こり、腰痛など、つねに体調不良を感じていますが、それでもネットから抜けられないのです。

◆この記事は、独立行政法人国立病院機構 久里浜医療センター院長、精神科医である樋口進先生執筆・監修「ネット依存症のことがよくわかる本(講談社)」の内容に基づいて、当サイト運営事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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