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発達障害だとネット依存症になりやすい?

発達障害がある人は、対人関係が苦手という特性があり、対人的なトラブルを起こしたり、さびしい思いをしたりします。

そのつらい体験がネットにハマり、ネット依存症へのきっかけになることがあります。

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対人関係が苦手でネットのコミュニケーションに

ネットに没頭する背景として、仕事や勉強がうまくいかない、家族や友人、恋人とうまくいかない、とう現実生活での悩みや問題がきっかけになることがあります。

発達障害がある人は、人の気持ちを読むなどの対人関係が苦手と言う特性を持っています。

ネットの世界では、直接人と話さなくてすむので、会話が苦痛ではなくなります。

発達障害の人にとってみれば、リアルのコミュニケーションがとれなくても、ネットでのコミュニケーションはスムーズです。

調査データはまだありませんが、ネット依存症と発達障害の合併は多いと考えられています。

社交不安障害などの症状も、ネットにハマるリスクになりえます。

発達障害が原因でネット依存症に

発達障害の場合、自分の思っていることをうまく伝えられない、他人の行っていることが理解できないという特性があります。

そのため対人関係でたびたびトラブルをおこし、人間関係にうまくいかなさを感じています。

発達障害の人は、興味や楽しみを友達と共有することも苦手なことが多いようです。

これも、まわりの人が喜んだり興奮したりしていることがわからないためといえます。

ですが、ネット上では「空気」を読まなくても画面で状況が把握できるので、周囲にあわせることができます。

ものごとへのこだわりを持ちやすいという発達障害の特性がネットに向けられると、本人は目的もなく、ひたすらインターネットをやり続けることにこだわってしまいます。

こうした結果、ネット依存症に至る発達障害の人は多いのです。

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人づきあいをネットに頼ってしまうことに

発達障害や社交不安障害がある場合、人間関係のうまくいかなさの対処として、ネットを頼ってしまうこともあるでしょう。

人づきあいが苦手
↓↓↓
うまくいかないトラブル
↓↓↓
ひきこもり
↓↓↓
ネットにハマる

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ネットが唯一の他人との接点になってしまうと、ネット依存症のリスクが高くなってしまいます。

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社交不安障害からネット依存症に

発達障害の特性がネット依存症に至るリスクと重なるように、社交不安障害もネットにハマるリスクと重なります。

社交不安障害の場合、人前で話すことはもちろん、知らない人と話すことが苦痛です。

クラスの人たちの視線が怖い、電車内で見られるのが恐怖という人もいます。

そうした状況を避けるので、ひきこもりになりがちですが、その点、ネットなら安心です。

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ネトゲが原因で発達障害になる?

ネットゲームのやりすぎでアスペルガー症候群になったのでは、と誤解する人もいます。

しかし、発達障害は生来のもので、乳児や幼児など子どものうちに発見されることも少なくありません。

つまり、ネットゲームのやりすぎで発達障害になることはないのです。

ネット依存症と発達障害が合併していると診断された場合、発達障害への対処も同時に進めていきます。

発達障害の治療は困難ですが、社会的な機能を果たせるように、社会への適応のしかたを考えていきます。

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◆この記事は、独立行政法人国立病院機構 久里浜医療センター院長、精神科医である樋口進先生執筆・監修「ネット依存症のことがよくわかる本(講談社)」の内容に基づいて、当サイト運営事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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