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ネット依存症を改善、克服するには?病気の早期発見、早期治療を

ネット依存症は、病気の発見も、改善のための治療も、早期であればあるほどいいです。

治療が早いほど、依存状態が深みにハマる前に戻れるからです。

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依存症は、社会的・経済的・健康的な面で、将来にわたって支払う代償が大きい病気です。

病気と認識することがネット依存症の治療のスタート

親や家族など周りの人の心配をよそに、ネットにハマっているネット依存症の人は自分を病気だとは認めません。

もし、本人がネット依存症であることを自覚して、病気だと認めたらネット使用を止められてしまいます。

でも、このままでは落ちていくだけだと、本当は本人も分かっているはずです。

病院の受診から治療まで[ネット依存症]

ネット依存症を改善し、病気を克服するためには、早期発見、早期治療が非常に大切です。

ネットに依存して4〜5年たってしまうと、回復が簡単ではなく、改善が難しくなってしまいます。

ネット依存症の治療までの流れ

病院を受診

医師による診察

ネット依存症と診断

治療

改善・克服

親や家族との受診が多いネット依存症患者

ネット依存症のほとんどの人が、親、兄弟、妻や夫など家族につれられて受診しています。

依存状態の本人は、自分では問題を感じておらず、依存症という自覚がないので、まずは患者と医師との信頼関係をつくることから始まります。

ネット依存症の本人は「ネットをやってて何が悪い」と思っている場合がほとんどです。

ネット依存症患者への言葉がけ

ネット依存症の本人から反発されるので、最初の診察などでいきなり「ネットやりすぎてませんか」という質問はNGです。

問診など、日常の様子などを気楽に答えてもらうことから診察は始まることを家族は理解しておきましょう。

自己チェックでわかっている

ネット依存症の受診は、親や家族、本人が、自己チェックなどをおこなって、ネット依存症ではないかと見当をつけていることが多いようです。

ネット依存症の診断基準はまだない

医学的なネット依存症の明確な診断基準はまだありません。

2013年の春から厚生労働科学研究が始まり、診断基準ができるのは数年先になる予定です。

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しかし、ネット依存症の患者さんは実際にいるので待っていられません。
(次回発行されるWHOの診断基準「ICD-11」に入ることが検討されている)

それに、ネット依存症の診断基準がないから診断できないということではありません。

現在では、「薬物」という語の代わりに「ネット」を入れてみると、まさにネット依存症に合うので、薬物依存症の診断ガイドラインを診断補助として使用しています。

ネット依存症の診断基準

・ネットを使用したいという強烈な欲求、緊迫感がある。

・ネット使用のコントロールができない。

・ネット使用を中断すると、いわゆる離脱症状が出る。

・以前に比べてネット使用時間が増えた、または短い時間だと満足できなくなっている・

・ネット使用で1日の大部分の時間を浪費してしまう、またはネット以外の娯楽を無視する。

・あきらかに有害な結果が出ている(自分でもわかっている)のに、引き続きネットを使用する。

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以上の6つのうち同時に3つ以上が過去12ヶ月間にあった、またはくり返し起きた。

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ネット依存症と診断

診断が難しいネット依存症

ネット依存症かもしれないと思っても、どこに相談に行けばいいか、どの病院の何科を受診すればいいのか迷う人は多いのが実状です。

メンタルクリニックに相談したら、ネット依存症ではなく適応障害と診断された例があります。

この場合、子どもが学校に行こうとしないので、学校への適応ができないということからの診断と考えられます。

また、学校のカウンセラーに相談したら「もう少し様子を見ましょう、と言われた」という人もいますが、これはあまりよい方法とは言えません。

ネット依存症は時間がたつほど依存状態が悪化し、回復しにくくなるからです。

ネット依存症をいう病気の理解が日本ではまだまだ進んでいないことの現れでしょう。

ネット依存症はなかなか正しい診断にいきつかないのです。

専門家を受診することが大切ですが、治療を行っている医療機関はほとんどありません。

国を挙げてのネット依存症の対策が必要です。

ネット依存症は早期発見が可能な病気

たとえばアルコール依存症では、飲酒歴は多くの人で20年以上となっていて、早期発見は難しい病気です。

それに対して、ネット依存症は短期間で病気に至るので、早期に見つけることができます。

見方を変えると、短期間で依存症になるということは、それだけネットは依存症が強いものといえます。

◆この記事は、独立行政法人国立病院機構 久里浜医療センター院長、精神科医である樋口進先生執筆・監修「ネット依存症のことがよくわかる本(講談社)」の内容に基づいて、当サイト運営事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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