[家族の対応]ネット依存症患者への接し方8つのポイント

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[家族の対応]ネット依存症患者への接し方8つのポイント

ネット依存症患者の家族は心配でしょうが、その気持ちを本人にぶつけても何も解決しません。

ですが、ただ放っておけば本人は見捨てられたように感じます。

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ネット依存症が改善するかどうかは、家族の対応が重要なカギを握っています。

家族関係を見直すことが解決策に

家族としては、ネット依存症になっている本人の生活ばかりに目がいきがちです。

しかし、家族関係に何か問題があって、その避難場所としてネットの世界に現実逃避していることもあります。

まず、は家庭内の人間関係を見直してみましょう。

ただし、自分たちを責める必要はありません。

家族の誰かをネット依存症に至らせる理由があるなら、改善していくことが解決策のひとつになります。

[ネット依存症]家族のタイプ8つのポイント

ネット依存症感患者の家族の対応として、最も大切なのは、本人と話し合いをすることです。

責めたり非難せず、放置して見放さず、家族がお互いに理解し合うことを目指します。

依存を深めないための、家族の上手な対応として8つのポイントがあります。

①とりひき、かけひきをしない

○○したらネットを1時間してもいい、など取引するのは、一時的な問題解決にしかなりません。ネット依存症本人からの要求は徐々にエスカレートしてしまいます。

②一貫したきぜんとした態度

家族がその日の気分でネット依存症患者本人を許容したり拒絶しないように。今まで大目に見ていたのに急に厳しくするなどということは、してはいけない。ここは譲れないという線は継続させる。

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③一喜一憂しすぎない

ネット依存症からの回復は一直線にはいかない。成功と失敗を繰り返しながら、徐々に回復していくもの。期待が大きいと落胆も大きくなるので、ゆったりと構えること。

④ひとりで判断しない

問題が起こったら誰かに相談をすること。ひとりでは対応できないことも、知恵や情報、経験を集めれば、結果を予測して準備しておくこともできる。定期的に受診して医師に経過報告することも大切。

⑤ネットについて学ぶ

家族がネット依存症本人と話し合うために、ネット用語、仕組み、ゲームの種類など、ネットについての基本的な知識を得ておく必要がある。言葉が通じないと話にならない。ネット特有の言葉を使えば、本人も「話になる」と感じやすい。

【家族は本人にとってネットの意味は何かを考える】
単に娯楽というだけでなく、なにかつらいことからの逃避かもしれない。自信を持つための手段、学校や職場、過程からの安全な避難場所という場合もある。ネットの友達や恋人しかいない場合も、ネットは娯楽以上の大切な絆になっている。

⑥「私は」で始まるメッセージの伝え方

「あなたは○○」という伝え方は責める口調になりがち。「私は心配している」などと自分目線で話すとやわらかくなる。ひんぱんに言うのではなく、間をおいて言うことも大切。

⑦仲間をつくる

同じ立場の家族と知り合えば、情報を交換し合ったり、支え合ったりできる。自分だけではないという思いは心の支えになる。ほかの家族や患者さんの体験談も参考になる。

⑧家族で同じ対応を目指す

家族遠因で統一戦線をはる。他の家族にネット依存症を伝染させないためにも必要。

◆この記事は、独立行政法人国立病院機構 久里浜医療センター院長、精神科医である樋口進先生執筆・監修「ネット依存症のことがよくわかる本(講談社)」の内容に基づいて、当サイト運営事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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