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アスペルガー症候群は治療で治るものなの?

アスペルガー症候群は本人の性格や個性ともいえるため、完治を目的とした治療の対象にはなりません。

アスペルガー症候群は治療して治る病気ではありませんが、アスペルガーの人が社会に適応できるようにしていく対応は可能です。

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アスペルガーは治療で治るものではない

アスペルガー症候群の子どもには、独特の行動上の特徴があります。

また、行動特徴の原因となっている独特の知覚やこだわりは生まれつきのものなので「治療で治す」対象にはなりません。

しかし、アスペルガー症候群の子が成長して大きくなるにつれ、さまざまな経験をしてく中で、正しい対処法やコミュニティスキルを自分で学んでいくことができます。

例えば、こういう場面で自分がこういう態度をとると、周囲の人とうまく歩調を合わせることができない、といった体験の積み重ねによって、次第に状況にあった行動をとることができるようになっていくのです。

アスペルガーは治すのではなく対応する

アスペルガー症候群の行動特性が目立つようになってくるのは、2〜3歳からです。

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周囲の大人が、できるだけ早い段階でアスペルガー症候群の存在に気づき、行動の特徴への理解を深めることが重要です。

アスペルガー症候群を「治癒」「完治」させようとあせるのではなく、社会生活を送る上での困難を取り除く練習をするのだ、と考えていくとよいでしょう。

特性を理解し、対処法を経験から学ぶ

アスペルガー症候群のさまざまな症状の原因となっている「心の特徴的な働き」は治療の対象にはなりません。

親や周りの大人は、アスペルガー症候群は生まれつきの特性、と理解する必要があります。

【原因】脳の働き方に特徴がある

・パニックを起こす
・言葉の裏が読めない
・感覚が過敏
・強いこだわりがある
・物事の要点がつかめない
・身だしなみに気をつかわない
・動きがぎこちない
・友達と一緒に遊べない

対処法やコミュニケーションスキルを身につける

アスペルガー症候群の子は知的な遅れがないため、さまざまな経験の積み重ねの中から、適切な対処方法を学習したり、コミュニケーションスキルを身につけることができます。

親も、できるだけ早い段階で子どもがアスペルガー症候群であることに気づき、子どもの特性に合った対策をとることが大切です。

◆この記事は、元東京大学医学部附属病院小児科医長、お茶の水女子大学大学院教授の榊原洋一執筆・監修「ササッとわかるアスペルガー症候群との接し方(講談社)」の内容を元に、当サイト運営事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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