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【大人のアスペルガー】成人すると症状は改善して治る?

子どもの発達障害のアスペルガー症候群は、症状や問題行動は子どものときだけのことで、成長して大人になると改善するのではないか、と思う人もいるようです。

アスペルガー症候群は、成人すると症状が改善したり、治るものなのでしょうか。

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アスペルガーは大人になると治るの?

アスペルガー症候群の子の行動特性は、大人になっても基本的には変わりません。

そのため、アスペルガー本人にとっての生きにくさは、成長して大人になっても、子どものときとは違った形で継続します。

アスペルガー症候群は生まれつきの行動特性であり、放っておいて自然に改善するものではありません。

ですが、大人になるにつれ、様々な経験から対処法を身につけていくことができます。

大人になってからうつ病を発症することも

アスペルガー症候群の子が成長していくにつれ、思春期以降は、自分が周囲と違うことに気づき始めるので、悩みはより深まる傾向があります。

中には社会に適応できなくなったり、うつ傾向を示す子もいます。

アスペルガー症候群の子にとって大切なことは、いろいろな経験を積み重ねていく中で、自分なりに対処法を獲得していくことなのです。

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経験から対処法やコミュニケーションスキルを身につける

アスペルガー症候群の子は、自分のとった行動で何らかの困難に出会った場合、あの状況では別の行動をとるべきだったと分析し、学習していくことが大切です。

内面の葛藤を抑えて周囲とあわせられる能力も身についてきます。

自分でまわり人とあわせるコミュニケーションスキルを見につけると、周囲との折り合いもよくなり、アスペルガー本人のストレスも軽減されます。

ストレスを軽減することが大切

アスペルガー症候群の行動特徴は生まれつきのものなので、症状が自然に治癒するようのなものではありません。

周囲の誤った対応によって、大人になるにつれ社会的不適応やうつ症状を起こす場合もあります。

しかし、経験の積み重ねにより、人間関係の対処法を身につけていくことは可能です。

社会に適応していくことで、本人のストレスが軽減されるのです。

[例]
誤った言動
髪を切った相手に「その髪型おかしいね」

相手が怒る
「失礼ね!」

失敗したと認識
「あの言い方は相手を怒らるんだ」

言動を修正
「似合っているね」と言った方がよい

次の機会には上手く言える
「今度の髪型、似合っているね」

相手が喜ぶ
「ありがとう」

◆この記事は、元東京大学医学部附属病院小児科医長、お茶の水女子大学大学院教授の榊原洋一執筆・監修「ササッとわかるアスペルガー症候群との接し方(講談社)」の内容を元に、当サイト運営事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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