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アスペルガー症候群は運動音痴?運動能力と運動神経について

アスペルガー症候群の子は、運動神経が悪かったり、運動能力が引くかったり、運動が苦手な傾向があります。

アスペルガーの人が運動音痴ではないか、と思われるのには、独特の知覚が関わっていると考えられます。

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動きがぎこちないアスペルガーは運動能力が低い?

アスペルガー症候群かどうかを診断する際に参考にする「ギルバーグの診断基準」には「運動の不器用さ」という診断項目があります。

確かに、アスペルガー症候群の子どもの中には、身体を器用に動かすことができない子がいるのはよく知られています。

その大きな原因として考えられるのは、アスペルガー症候群の子が持っている独特の知覚です。

アスペルガー症候群が運動音痴な原因は何?

アスペルガー症候群の人は、視覚や聴覚、触覚などによって外部から入ってくる情報を、脳の中で上手に整理することができません。

その結果、自分の身体の動きを上手にモニターすることが苦手で、それが運動音痴な原因ではないかと思われています。

そのため、運動時に手足の協調的な動作ができず、動きがぎこちなくなってしまうのです。

ただし、医学的にアスペルガー症候群の不器用さの真の原因については、現時点では推測の域を超えておらず、まだまだ研究過程にあります。

身体の位置や運動感覚をうまく知覚できないことがある

【アスペルガー症候群(ギルバーグの診断基準)】
・運動の不器用さ
・神経発達の検査成績が低い

アスペルガー症候群の人は、身体の動きがぎこちない場合が多くみられます。

その理由としては、アスペルガー症候群特有の知覚がスムーズな動作を妨げるから、と考えられています。

アスペルガー症候群は、視覚・聴覚・触覚といった感覚刺激を、脳の中で上手に整理することができないから、運動神経が悪く運動音痴と思われるのです。

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【アスペルガー症候群の子】
脳の中で外部からの刺激をまとめられない

ぎこちない動作

【一般的な子】
脳の中で外部からの刺激をまとめる

スムーズな動作

運動が苦手なアスペルガー症候群の子の対応

多くのアスペルガー症候群の子どもたちは、身体を上手に動かすことが苦手です。

アスペルガー症候群の子に運動をさせたいときは、言葉や写真でやるべきことを明確に示しましょう。

アスペルガー症候群の人には言葉や写真で伝える

視覚や空間をうまくとらえることができないアスペルガー症候群の子どもたちは、全般的に運動が苦手な運動音痴といえます。

また、アスペルガー症候群の人は、赤ちゃんの頃からあまり身体を動かさない子が多く、筋肉の緊張度も弱い傾向にあります。

そのため、学童期に入って小学生になっても、他の子どもたちのようにうまく身体を動かせないことが多く、運動に対して苦手意識を持ってしまいがちです。

アスペルガー症候群の子どもが、上手に身体を動かせるようになるためには、運動のパターンをカードにして示すと比較的スムーズに伝わります。

言葉を意味通り、字義通りに受け入れるアスペルガー症候群の子には、指示を言葉で伝えると理解が得やすいのです。

また、覚えて欲しい動きを事前に絵や写真で見せておくとイメージが明確になり、アスペルガー症候群の人がうまくできる可能性が高まります。

運動内容をカードにして示したり、絵や写真を見せる

視覚や空間をうまくとらえられないアスペルガー症候群の子には、運動のパターンをカードに書いて示したり、覚えて欲しい動きを事前に絵や写真で見せておくとよいでしょう。

指示の内容が明確に伝わり、どのように身体を動かすのか理解が得やすいのです。

アスペルガー症候群の子は、

視覚や空間をうまくとらえられない

運動のパターンをカードにして示す

覚えて欲しい動きのイメージをが明確になる

◆この記事は、元東京大学医学部附属病院小児科医長、お茶の水女子大学大学院教授の榊原洋一執筆・監修「ササッとわかるアスペルガー症候群との接し方(講談社)」の内容を元に、当サイト運営事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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