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アスペルガーであることを本人に告知する、告知しない?

発達障害のひとつ、アスペルガー症候群であることを、子ども本人に告知する方がいいのか、それとも告知しないで黙っておいた方がいいのか、悩む親は少なくありません。

アスペルガー症候群のことを子どもに告知した方がいい?

アスペルガー症候群の症状名の告知やその説明は、子どもがそれを理解できる年齢かどうかということと関係します。

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幼い子どもが親に「あなたはアスペルガー症候群なんだよ」と言われても、正確に理解することができないはずです。

言われた子どもは、何のことだか分からず、かえって混乱してしまう可能性もあります。

アスペルガー症候群であることを理解して、行動を変えていけるような年齢になったら話してあげてもよいでしょう。

アスペルガーの告知は思春期以降に

思春期になってくると、アスペルガー症候群の子ども本人が、自分が他人と違うことに気づき始め、多くの場合、なぜ自分が周囲の人々に理解されないのか悩むようになります。

このくらいの年齢になると、アスペルガー症候群という症状名を告げることで自分の行動を変えられる可能性が出てきます。

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ただし、必ずしもアスペルガー症候群という症状名を告げる必要はありません。

アスペルガーと告知することにこだわるよりも、「人の言葉のニュアンスをくみとるのがあまり上手にできない性格なんだよ」「物事の感じ方が他の人とは違っているんだよ」などと説明し、本人の不安を取り除いてあげることのほうが大切です。

告知よりも「本人の不安」を取り除くことを第一に

一番大切なのは、本人の「困惑」や「不安」を軽減させることです。

アスペルガー症候群という症状名を告げることで、子ども本人が自分の行動を変えることができる年齢になったら、親から説明してあげるとよいでしょう。

その場合、必ずしもアスペルガー症候群という症状名を告げる必要はありません。

診断名の告知そのものにこだわるよりも、本人の不安を取り除くような説明をしてあげることが大切です。

【幼いとき】
親「あなたはアスペルガー症候群なんだよ」

本人「???」

意味がわからないので、困惑や不安の軽減にならない

【思春期以降】
親「言葉のニュアンスをうまくくみとれない性格なんだよ」

本人「自分はそういう性格なんだ!」

症状に対する理解が、困惑や不安の軽減につながる

◆この記事は、元東京大学医学部附属病院小児科医長、お茶の水女子大学大学院教授の榊原洋一執筆・監修「ササッとわかるアスペルガー症候群との接し方(講談社)」の内容を元に、当サイト運営事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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