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アスペルガーと強迫性障害の併発も?症状の判別と違いについて

日常の中で、さほど重要でないようなことに強くとらわれてしまうのが強迫性障害です。

強迫性障害の症状は、アスペルガー症候群の強いこだわりと似ていて違いが分かりにくく、症状の判別も難しいといわれています。

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強迫性障害とは?意味・症状・特徴

強迫性障害の人は、たとえば、洗っても洗っても汚れが落ちていないような気がして、一日に何度も手を洗ってしまうなどの行動をとります。

また、鍵をかけたかどうかが気になって、何度も家に帰って確認せずにはいられないという強迫性障害の人もいます。

非合理的だとわかっていても、ある強い思い込み(観念)が頭にこびりついてしまったり、特定の行動をしないと気がすまないのが強迫性障害です。

強迫性障害とアスペルガー症候群の違いや共通点は?

強迫性障害の人には、がんこさ、強いこだわり、反復的行動、完璧主義などの特徴があります。

これは、そのままアスペルガー症候群の行動特性と重なります。

強迫性障害の患者さんの中には、自分はアスペルガー症候群ではないかと思う人もいます。

医師に強迫性障害と診断された患者さんが、後日、別の精神科の医師にアスペルガー症候群と診断されることもあるようです。

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実は専門家の間でも、アスペルガー症候群と強迫性障害の2つの判別は難しいものなのです。

よく似ているアスペルガー症候群と強迫性障害

強迫性障害とアスペルガー症候群は、次の点でよく似ています。

・がんこさ
・強いこだわり
・反復的行動
・完璧主義

強迫性人格障害の診断基準(DSM-Ⅳ)

(1)
活動の主要点を見失うほど、細目・規則・一覧表・順序・構成あるいはスケジュールにとらわれる。

(2)
課題の達成を妨げるような完璧主義(たとえば、自分自身の過度に厳密な基準が満たされないために、計画を完成させることができない)。

(3)
娯楽や友人関係を犠牲にしてまで仕事と生産性に過剰にのめり込む(明白な経済的必要性では説明されない)。

(4)
道徳・倫理・価値観に関する問題について、過度に誠実、良心的で融通がきかない(文化的・宗教的同一化では説明されない)。

(5)
感傷的な意味がないものであっても、使い古しや価値のないものを捨てることができない。

(6)
自分のやり方に厳密に従わない限り、他人に仕事を任せたり、一緒に仕事をしたりすることができない。

(7)
自分に対しても他人に対しても、けちなお金の使い方をする。お金は将来の破局に備えて蓄えるものと思っている。

(8)
堅さと頑固さを示す。

※APAアメリカ精神医学会(1994)

◆この記事は、元東京大学医学部附属病院小児科医長、お茶の水女子大学大学院教授の榊原洋一執筆・監修「ササッとわかるアスペルガー症候群との接し方(講談社)」の内容を元に、当サイト運営事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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