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冗談や暗黙の了解が通じないアスペルガー?言葉の意味だけを理解する

私たちは、本当の気持ちとは逆の感情を込めて「皮肉」「冗談」と言うことがあります。

しかし、アスペルガー症候群の人には「冗談」や「皮肉」の理解が困難なケースが多いのです。

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アスペルガー症候群は言葉の意味だけしか理解できない

通常、言葉には、相手に伝える「事柄」と、言葉に込められた「感情」という2つのメッセージが含まれます。

親が子どもに「お利口さんね」と言う場合、子どもが利口であるという事実を伝える場合もあれば、「皮肉」や「冗談」をこめて言う場合があります。

しかし、アスペルガー症候群の子どもには、文字通りの意味である「賞賛」にしか理解できない場合が多いのです。

そのため、意地悪な表情で「あなたは本当に優秀だ」などと言われても、それが皮肉だとは思いもしないのです。

冗談や比喩、例え話が通じない

アスペルガー症候群の子は、言葉を字義通りに受け取ってしまうため、冗談や比喩、例え話が通じないこともあります。

急いでやってきたことを表すために「飛んで来た」と言うと、本当に空を飛んできたのかと思って驚いたりします。

同様に、暗黙の了解についても、アスペルガーの人はなかなか理解できません。

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言葉を字義通りに受け取ってしまう

アスペルガー症候群の子は、言葉に感情を込めることの理解が困難なため、言葉を字義通りに受け取ってしまいます。

そのため、皮肉や冗談、比喩やたとえなどが通じにくいことが多いのです。

「普通はそこまでしない」というような暗黙の了解も理解できないため、社交辞令も通じにくいのです。

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社交辞令やお世辞が言えないアスペルガー

社交的なうそ、社交辞令は、人づきあいを円滑に進めるうえで必要なこともありますが、アスペルガー症候群の子には、なかなか理解できないものです。

スペルガー症候群の子はうそが苦手で、人づきあいをスムーズにするための社交的なうそ「おせじ・冗談」がつけません。

「その服、よくお似合いですね」
「いいえ、少し派手すぎて気が引けているんですよ」

というような会話は、日常的によく見られる光景です。

心の中では似合っていないと思っていても、社会生活を円滑にするためには相手をほめ、一方では自分を謙遜してみせることで人間関係はよくなります。

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相手が傷つく言動を平気でしてしまう

しかし、アスペルガー症候群の子は「うそは悪いこと」であると杓子定規に考えてしまいがちです。

そのためアスペルガー症候群の人は「似合わないね」と自分が思ったことを正直に感想を言い、結果として場の雰囲気がつかめない、空気が読めない、失礼な人と思われたりします。

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うそは悪いこと、と一面的な認識をしてしまう

アスペルガー症候群の子にとって「うそは悪いこと」と画一的です。

悪いことは言ってはいけない、という一面的な認識をする傾向があり、アスペルガー症候群の人は社交的なうそ(おせじ・社交辞令)を言うことができないことがよくあります

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アスペルガー症候群の作話とは?

アスペルガー症候群の子は、話の前後が上手く説明できなくなってくると、「作話」と呼ばれる作り話をすることがあります。

この「作話」は、うそとは違います。

相手から聞かれたことや働きかけに対して、何か反応しなければ、正しく答えなければ、と必死に考えた末、前後のつじつまをあわせようとする行動の結果が「作話」として現れるのです。

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◆この記事は、元東京大学医学部附属病院小児科医長、お茶の水女子大学大学院教授の榊原洋一執筆・監修「ササッとわかるアスペルガー症候群との接し方(講談社)」の内容を元に、当サイト運営事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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