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ADHD、LD(学習障害)は母親の育て方が悪い、努力が足りない?

ADHD(注意欠陥多動性障害)やLD(学習障害)の子どもたちにとって、「みんなと同じようにする」ことは、簡単ではなく難しいものです。

ADHDやLDは、親の育て方や本人の努力の問題ではなく、子どもが成長過程で抱える発達障害が原因です。

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母親失格なの?子どもがADHD・LDに

AHDやLDなどの発達障害がある子どもたちは、「なんで、みんなと同じことができないの?」という目でまわりの人から見られやすいものです。

「育て方が悪いから」「しつけがなってない」「愛情不足だ」「努力がたりない」など、ADHD・LDの子どもを持つ母親に対しても責任を負わせ、母親失格とでもいうくらいに非難が集中してしまう例も多くみられます。

ですが、子どもがADHDやLDになる原因、親の育て方や努力とは別のところにあるのです。

子どものADHD・LDの原因は、脳の情報処理

ADHDやLDのある子どもたちの行動や状態は、脳の情報処理システムにつまづきがあるために起こるものです。

子ども自身もADHDやLDについて困ってるということを、親や家族、先生など、周りの大人はしっかり認識しておきましょう。

ただ原因を知るだけでは、ADHD・LDに役立つ本当の支援になつながりません。

ADHD・LDの子どもが興味を持つこと、得意なことを伸ばしながら、ひとりひとりに合ったサポート方法をみつけることが大切です。

ADHDはしつけが悪いからではない

ADHDの子は、落ち着きがなく、いつも活発に動き回ったりします。

勉強しなければならない時間でも、周りの物に気が散ってしまいやすいのです。

身体がいつも動いていたり、ウロウロと立って歩いたりして、なかなか授業にも集中することができません。

小学校の授業中でも、教室の中を歩き回ったり走り回ったり、先生に注意されたり叱られてばかりのADHDの子どももいます。

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ADHD(注意欠陥多動性障害)の発症の原因は、親のしつけが悪いから、といわれることがよくありますが、本当の理由は違います。

LDは努力が足りないわけではない

国語のなかでも、書き取りが苦手なLDの子どももいます。

読むことはちゃんとできるのに、漢字を書こうとすると線や点がごちゃごちゃになって分からなくなってしまうのです。

黒板に書かれた字は、読めるのですが、ノートに正しく書き写すことができません。

LDの子ども本人には、やる気はあるのにも関わらず、がんばって努力しても学校の勉強についていくことができません。

国語や算数など、極端に不得意な科目が目立つ状態は、LD(学習障害)の可能性が考えられます。

家族の協力が得られないことも

「子どもに障害があるとは思えない」という親や家族の反応も多く見られます。

ADHDやLDは知的障害とは違い、普通に会話をしたりコミュニケーションができるので、接していても子どもに障害があるとは感じないのです。

また、「自分も小さいころは同じような感じだった」「問題を大きくしすぎ」「本人の努力が足りないだけ」など、子どものつまづきや障害を認めようとしない親もいます。

ADHD、LDの子どもができたこと、得意なことはほめる

ADHDやLDなど発達障害のある子どもと接するうえで大切なことは、子どもができないことばかりに注目するのではなく、何ができるのか、どんなことが得意なのかをみることです。

失敗ばかりのADHD・LDの子どもにとっては、できたことを親や先生からほめられる経験が大切です。

何がADHD・LDの子どもにとって本当に役立つ支援になるのかは、子どもによって違います。

子どもの様子をよく見て観察することが重要です。

[例]
・授業中は落ち着きがないが、運動神経は抜群で走るのが速い
・算数は苦手だけど、絵を描くことはすぎで自信がある

◆この記事は、東京都杉並区立済美教育センター指導教授、早稲田大学大学院教育学部教職研究科非常勤講師、月森久江先生執筆・監修「ADHD LDがある子どもを育てる本(講談社)」の内容を元に、当サイト運営事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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