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計算ができない計算障害も?学習方法と支援は?[LD(学習障害)]

LD(学習障害)のタイプのひとつに、計算ができない計算障害(ディスカリキュア)があります。

計算ができない、算数が極端に苦手なLD(学習障害)の子どもたちは、抽象的な概念を理解するのが困難なのです。

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計算ができない計算障害(ディスカリキュア)とは?

数そのものは抽象的な概念です。

LD(学習障害)・ADHDの子の中には、数の概念が理解できない計算障害(ディスカリキュア)の子どももいます。

数の概念が理解できないと、頭の中で計算することができず、指など具体的な物がないと計算が難しくなってしまいます。

また「+、−、×、÷」などの記号の意味を理解することも困難で、簡単な算数の計算も苦手な傾向があります。

さらに、数の計算ができないだけでなく、文章を読みとることも苦手な場合、文章問題で何を聞かれているのかがわからなくなることもあります。

計算ができない理由・原因

・数の概念が理解できない
・数を記憶しておくことができない
・頭の中で計算、暗算ができない
・長さや深さなどの量的な計算処理も難しい
・位がわからず、計算式がきれいに書けない

推論する力がつきにくいLD(学習障害)

計算が苦手な子は、抽象的なことを考える力に障害があり、今起きていることから先の見通しを立てること、推論が得意ではありません。

部分から全体を組み立てたり、文章をイメージ化する能力が弱く、算数に限らず、国語や他の教科、学習面だけでなく、生活面にも影響してしまう場合があります。

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障害パターンに合わせて支援する

数の概念を理解する、という基本的なことから学習した方がいい子、文章問題が苦手な子など、LD(学習障害)・ADHDといっても様々な特性があります。

それぞれの障害パターンに合わせて支援しましょう。

数の概念を理解するための勉強方法の例

【おはじきを使って数を理解する】

おなじきなどの具体的なものを使用することで、数の増減をイメージしやすくなる。

5くらいまでは、ひと目で数量を把握できるように練習し、分かるようになったら10まで増やしていく。

先生の手の平の上にあるおはじき、一瞬見るだけで数を当てる練習を繰り返す。

文章問題を理解するための勉強方法の例

【キーワードにマーカーなどで印をつける】

「全部でいくつ」「ちがいはいくつ」などの問題のキーワードとなる言葉にマーカーなどで色をつけて印をすることで、問われている内容を理解しやすくする。

物を数える能力を育てる学習方法例

【ものさしを示す】

数の並び方が一目でわかるように、数字を順に並べたものさしを黒板の上にかかげたり、机の上に置いたりする。

ものさしを見ることで、数の増減を理解しやすくなる。

位を理解するための学習方法例

【箱を使って位を学ぶ】

1の位は1の箱、10の位は10の箱を使って、1が10個集まると10になって位が変わる十進法の仕組みを、視覚的なイメージで理解できるようにする。

積み木使って重ねる動作をすることで、視覚と運動感覚の両方を通して学習することもできる。

◆この記事は、東京都杉並区立済美教育センター指導教授、早稲田大学大学院教育学部教職研究科非常勤講師、月森久江先生執筆・監修「ADHD LDがある子どもを育てる本(講談社)」の内容を元に、当サイト運営事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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