我慢できない、ADHDの子どもの対策と対応方法について

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我慢できない、ADHDの子どもの対策と対応方法について

ADHD、LD(学習障害)のある子どもは、まわりの関心や興味を引くために、わざと乱暴的になったり、暴言や暴力をふるうことがあります。

ADHDの子に、暴言や暴力を我慢することができれば、友達みんなと仲良くなれることを、実体験として学ばせることが大切です。

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我慢できないADHDの子のためのキーワード

ADHDの子が、自分の気持ちや行動をコントロールするめのキーワードを決めて、何度も言い聞かせましょう。

カッと興奮して感情的になっても、そのキーワードを思い出すことで、暴力や暴言をがまんできるようになっていきます。

本を読む、水を飲む、など、自分の気持ちが落ち着くような行動をキーワードに選んでも効果的です。

キーワードに選んだ言葉を紙に書いて持ち歩いたり、机の上など目立つところに貼っておくようにしましょう。

我慢できないADHDの子のためのキーワードの例

・失敗は成功のもと
・がまんはえらい
・だれでも負けるときがある
・これでおわりじゃない
・次がある
・気にしない。気にしない
・負けるが勝ち

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気持ちが落ち着く行動の例

・深呼吸する
・耳をふさぐ
・なにかを握りしめる
・走る

キーワードの紙を見せながら注意する

ADHDの子が他の子とケンカをしてしまったときは、まずは争っている子どもを引き離すことが必要です。

その後、ADHDの子のよくない言動は、すぐにその場で注意しましょう。

具体的にどの行動、どの言葉が悪いのか、ADHDの子に分かりやすく伝えます。

その際、注意するときにキーワードを書いた紙を見せ、言葉だけではなく目で見ても分かるようにするとよいでしょう。

興奮しているときは場所を変えてみる

ADHDの子が興奮してしまって冷静な話し合いができない場合は、その場から離れて別の場所に移動することで、気持ちが落ち着く場合があります。

暴力や暴言をやめることができたら、きちんと褒める

ADHDの子が、暴力や暴言など、よくない言動を我慢してやめることができたときは、「よくわかったね」「がまんしてえらい」としっかり褒めるようにしましょう。

また、注意されてから行動をやめるまでに時間が短くなったときも、「今日はすぐに気がついたね」と評価して、行動を強化するように働きかけましょう。

ADHDの子を注意するときは低い声で短く

ADHDの子に対して、叱ったり注意するときは、低い声で、短い言葉で伝えるのが有効です。

「たたきません!」
「やめなさい!」

◆この記事は、東京都杉並区立済美教育センター指導教授、早稲田大学大学院教育学部教職研究科非常勤講師、月森久江先生執筆・監修「ADHD LDがある子どもを育てる本(講談社)」の内容を元に、当サイト運営事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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