発達障害の子に自信をつけるのは、親子の信頼関係[ADHD、LD]

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発達障害の子に自信をつけるのは、親子の信頼関係[ADHD、LD]

ADHDやLD(学習障害)など発達障害がある子は、学校でも苦手なことを求められていて、緊張感が高い時間を過ごしています。

みんなは普通にできているのに、自分はなかなかうまくできない、と自信喪失してしまう発達障害の子どもも多くいます。

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家庭では、親子で一緒に楽しく過ごす時間をもち、子どもと十分にふれあう機会をつくる愛情関係が大切になります。

子どもが愛情不足と感じないように[発達障害の親子関係]

ADHDやLD(学習障害)などの発達障害の子どもをきちんと育てたいと親が思えば思うほど、「勉強をもっとさせなければ」「忘れ物をしないように明日の準備を」と、子どものしつけに追われる毎日になりやすいものです。

ですが、子どもと親が一緒に遊ぶ時間や、ゆっくり過ごす時間も、子どもが親の愛情をしっかりと感じ、子どもの安定した心を育むためには必要な時間です。

寂しい気持ちを抱きやすい発達障害迺子ども(ADHD/LD)

発達障害(ADHDやLDなど)の子どもにとって、親は最大の理解者です。

ADHDやLD(学習障害)の子どもは、親が自分のことを信じていて、困ったときには必要な手助けをしてくれる存在であって欲しいと望んでいます。

しかし、いつも忙しい親や、厳しく叱ることが多くなると、発達障害の子どもは親に対して遠慮するようになっていきます。

本を読んでもらいたいけど、親の忙しい様子を見て我慢して、甘えたくても甘えられなくなってしまうのです。

自信喪失になりやすい発達障害の子ども(ADHD・LD)

親子のふれあいが少なくなると、子どもは愛情不足と感じて、自己肯定感が育ちにくくなってしまいます。

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自己肯定感が乏しくなり、逆に自己否定の思いが強くなると、自信喪失になりやすく、なかなか自分自身に対して自信を持つことが難しくなります。

親は子どもを愛しているがゆえに、学校の勉強から遅れないように、忘れ物をしないように、と子どもの世話をするのですが、それだけでは発達障害子どもに愛情が伝わりにくい、というジレンマがあります。

子どもと親とで心のふれあいを

親と子どもがいっしょにふれあい、楽しい時間を共有することは、親子の信頼関係を築く上でも大切なことです。

十分に発達障害(ADHDやLD)の子どもとふれあう時間を持ちましょう。

①毎日30分、子どもと一緒に遊ぶ時間をつくる

子どもが親を独り占めできる時間をつくり一緒に楽しく遊ぶなど、親子のコミュニケーションを深める。

②子どもを抱きしめる

子どもとのスキンシップを増やす。抱っこしてもらうだけで、子どもの心は安らぐものです。ただ、身体にさわられるのを嫌がる子もいるので、無無理強いはしないように注意する。

③週に1回、家族で過ごす時間をつくる

家族全員で一緒に遊ぶ、散歩する、お風呂に入る、など家族の絆を深める時間をつくる。曜日や時間を決めることで、子どもはそれを楽しみに毎日を頑張れるようにもなる。

毎日の中でも子どもと一緒に遊ぶ時間を

・子どもにエプロンを着せてあげて、一緒にキッチンで料理する
・食事を庭やベランダなど外で食べたり、蛍光灯ではなくキャンドルやランタンなどでいつもと雰囲気を変えて楽しむ
・お風呂で、浴槽にもぐったり、シャンプーで髪型を変えて遊んだり、楽しめる場所に。
・布団の上でプロレスごっこをする。家族みんなでゴロゴロ転がって遊ぶ。

◆この記事は、東京都杉並区立済美教育センター指導教授、早稲田大学大学院教育学部教職研究科非常勤講師、月森久江先生執筆・監修「ADHD LDがある子どもを育てる本(講談社)」の内容を元に、当サイト運営事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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