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統合失調症の自我障害(思考障害)とは?破瓜型=解体型が多い

統合失調症の主な症状のなかに、自我障害や思考障害とよばれる症状があります。

統合失調症の症状について調べてみると、自我障害と思考障害は同じ症状を意味する言葉として使われていることが多いようです。

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ほかにも、自我漏洩、思考伝播、させられ体験などと呼んでいる例もあり、さまざまな呼び方があるようです。

今回は、その統合失調症の症状のひとつ、自我障害、思考障害について調べてみたことをまとめてみたいと思います。

統合失調症の症状「自我障害(思考障害)」とは

統合失調症を象徴するような代表的な症状というと、多くの人が妄想や幻覚とイメージするようです。

他にも、頭がおかしい、人格が崩壊している、気が狂っている、など否定的ニュアンスが強いイメージを持っている人が多いみたいです。

こういったネガティブなイメージが統合失調症についているのは、自我障害や思考障害などの症状の影響ではないか、とも考えられます。

統合失調症の急性期の特徴的な症状として、幻覚や妄想以外に、「させられ体験(誰かにさせられていると感じる)」「思考伝播(自分の考えが他人にわかってしまう)」があります。

統合失調症の症状である、させられ体験(作為体験)や思考伝播(さとられ体験)は、自我障害と呼ばれることもあります。

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統合失調症の「させられ体験」とは

させられ体験とは、自分の行動が誰かに命令されているように感じたり、頭の中で誰かが命令する声が聞こえてくる、などの症状です。

例えば、「相手は私の心が読める」「自分の思っていることが見透かされている」「誰かに考えを吹き込まれて行動させられている」と言う統合失調症の人もいます。

幻聴も、自分の頭の中で生まれる声を他人の声として体験する、というものになります。

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思考伝播(自我漏洩)とは

統合失調症の症状で、させられ体験とは逆の症状があり、医学用語で思考伝播(自我漏洩)という症状もあります。

思考伝播とは「自分の考えが相手に伝わってしまう」というものです。

例えば、電車のなかで笑っている人に対して「自分の考えがわかって笑っているのだ」「自分がバカにされている」などの妄想的なニュアンスが強いものです。

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被害妄想とも似ていて、「自分の部屋に盗聴器や監視カメラがしかけられている」「誰かが自分の行動を監視している」と症状もあります。

統合失調症の自我障害(思考障害)、させられ体験や思考伝播は、意識の中で内面と外面の境界があいまいになってしまうのです。

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統合失調症に多い破瓜型(解体型)

統合失調症の症状の中でも、こういった破瓜型(解体型)というタイプの症状は多いようです。

破瓜型とは解体型ともいわれ、会話がかみ合わない、話がまとまらない、脈絡のない意味不明な話をする、理解できない、妄想がひどい、と思うとわかりやすいでしょう。

会話がかみ合わな、話がまとまらない、などの状態は、統合失調症の診断基準では「解体した会話」といわれ、まわりの人からすると「意味不明」「わけがわからない」「頭がおかしくなったのでは」という印象を持ちやすくなります。

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まとめ

統合失調症の自我障害(思考障害)についてまとめていると、いろいろな呼び方があることがわかりました。

もともと英語の診断基準を日本語に訳すときに、いくつかの表現がうまれたりすることも関係しているようです。

また、医学用語や専門用語だけでなく、わかりやすい言葉に言い換えている例もあるようです。

とはいえ、言葉の表現や呼び方は違いますが、同じような症状や状態を意味しているので、理解しやすい言葉で受け取ればいいのかな、と思いました。

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◆この記事は、国立精神・神経医療研究センター神経研究所疾病研究第三部部長である功刀浩先生執筆・監修の「図解やさしくわかる統合失調症(ナツメ社)」の内容を元に、当サイト事務局の心理カウンセラーが記事編集を行っています。

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