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ストレスに弱い体質だと統合失調症になりやすい?ストレス脆弱性

統合失調症の発症原因のひとつに心理的なストレスが関係しているのではないか?といわれています。

実際に統合失調症を発症した患者さんに聞いたところ、病気の発症直前や再発前にストレスが高くなっているケースが少なくないからです。

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ストレスがきっかけで統合失調症を発症する?

統合失調症の調査報告をみてみると、統合失調症の発病や再発とストレスの間には何らかの関係があると考えられます。

ただ、ストレスに強い耐性がある、ストレスに弱い、ストレスを感じやすいなど、人によって個人差があり、ストレスに弱いまたはストレスを感じやすい体質のことを「ストレス脆弱性」といいます。

同じようなストレスを受ければ誰もが統合失調症になるわけではなく、人によっては乗り越えられたり、乗り越えられなかったりするものです。

ですので、ストレスが原因で統合失調症になるというよりも、ストレスは発病のきっかけ(誘引)と考える方がよいでしょう。

受験や就職、恋愛や結婚などのストレスで統合失調症になることも

一般的に大きなストレスがある出来事といえば、家族やペットなど大切な存在との死別
、離婚、別居、大ケガや病気などです。

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他にも、結婚、失業(リストラ)、定年退職、転職、妊娠、出産なども大きなストレスとなりやすい出来事です。

受験、進学、就職、引っ越し、恋愛や結婚の悩みなどは、思春期以降の誰にでも訪れる出来事です。

ストレスに弱い人は、そういった出来事に上手く対応することができずにストレスがたまってしまい、統合失調症の前駆期の症状であるうつ状態があらわれ、脳が障害されて統合失調症を発症するのではないかと考えられています。

また、悲しい出来事やつらい出来事だけがストレスになるわけではなく、人によってはうれしいことでも、環境の変化となるものは強いストレスになる可能性があります。

統合失調症になる人はストレスに弱い

様々な出来事から受けるストレスをどのように感じるかは、その人のストレス脆弱性や、それまでの経験が関係し個人差があります。

統合失調症を発病する人は、ストレス脆弱性を抱えているので、普通の人はストレスを感じないような出来事であっても、強い精神的ストレスを感じてしまうデリケートな性質があるといえます。

家族からのストレスが統合失調症の再発リスクを高くする

ストレスが統合失調症の直接的な原因とまではいえなくても、発病のきっかけになるということは多くの専門家が指摘しています。

また、統合失調症の再発に大きな影響を与えやすいのは、本人に対する家族からのストレスです。

家族が本人を心配するあまりに、病気の症状や言動に過敏に反応してしまい、そういった家族の態度をストレスに感じて再発につながることがあるので注意が必要です。

◆この記事は、国立精神・神経医療研究センター神経研究所疾病研究第三部部長である功刀浩先生執筆・監修の「図解やさしくわかる統合失調症(ナツメ社)」の内容を元に、当サイト事務局の心理カウンセラーが記事編集を行っています。

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