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統合失調症の映画や芸術まとめ、ビューティフルマインド他

統合失調症の人が感じている世界を、普通の人が理解し受け入れることはとても難しいものです。
妄想や幻聴、幻覚などの障害のある生活とはどのようなものなのか、参考になる映画作品を4つ紹介したいと思います。

統合失調症の映画①「ビューティフル・マインド」

ラッセル・クロウ主演の映画「ビューティフル・マインド」は、幻覚や幻聴に苦しむ統合失調症の天才数学者を描いた映画です。

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主人公の天才数学者ジョン・ナッシュは、ゲーム理論を発見してノーベル賞を受賞しますが、その後、諜報機関に依頼されて暗号解読に取り組みます。

様々なプレッシャーに耐えていましたが、心理ストレスを抱えるうちに統合失調症を発症してしまい、幻覚や幻聴に悩まされるようになります。

そんな統合失調症の主人公を献身的な妻が支え、見守る療養生活の様子もあたたかく描かれている映画です。

統合失調症の映画②「めぐりあう時間たち」

人間の心理や意識の変化を深く観察していた、イギリスの女性作家ヴァージニア・ウルフは、統合失調症だったのでないかといわれています。

ヴァージニア・ウルフが神経症的な言動は有名な話だそうです。

彼女を主人公として映画「めぐりあう時間たち」では、まわりの人の生活になかなかとけこめない統合失調症患者の苦しみや、孤独感などが、美しい田園風景の中で描かれています。

統合失調症の映画③「人生、ここにあり!」

実話に基づくコメディ映画「人生、ここにあり!」は、1980年代のイタリアでの精神科病院撤廃の話です。

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映画「人生、ここにあり!」では。精神科病院撤廃によって病院を出た統合失調症患者たちが、悪戦苦闘しながらも事業を立ち上げ、自立していく様子が描かれています。

個性あふれる統合失調症の人たちの笑いあふれるエピソードは、自立して生きることの意味や喜びを教えてくれます。

統合失調症を治療して完治を目指す人にとっては、勇気をあたえてくれる映画になるでしょう。

統合失調症の小説「金閣炎上」水上勉

1950年に金閣時に放火した林養賢は、事件後に統合失調症の症状がみられました。

林養賢の生い立ちから事件に至るまでを20年かけて取材し、集めた裁判資料などをもとに描かれている作品「金閣炎上」です。

子どものころからのどもり、排他的な村社会、病気の父親、貧しい生活、戦時中の寺生活など、性格形成や精神的ストレス、心理背景についても丁寧に描かれています。

統合失調症の芸術家、ムンクと草間彌生

ムンクの叫びで有名なエドヴァルド・ムンクは統合失調症でした。

代表作といえる絵画「叫び」は、統合失調症であるムンクが体験した幻聴が描かれたものといわれています。

不気味な色の背景、どんよりとした空、そして川にかかる橋の上で耳を押さえた不安な表情の男が描かれた世界的にも有名な作品です。

日本の芸術家、草間彌生は子どもの頃に統合失調症を発症しました。

独特の色彩感覚からつくられた植物の彫刻作品などは、統合失調症患者が体験している幻覚の世界だといわれています。

◆この記事は、国立精神・神経医療研究センター神経研究所疾病研究第三部部長である功刀浩先生執筆・監修の「図解やさしくわかる統合失調症(ナツメ社)」の内容を元に、当サイト事務局の心理カウンセラーが記事編集を行っています。

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