統合失調症は治療すれば治る!?適切な薬物治療とリハビリテーションを

統合失調症の治療は、薬による薬物治療とリハビリテーションを中心におこないます。

適切な治療を続けることで、統合失調症は症状の改善、回復が見込める病気なので、病院を受診するようにしましょう。

統合失調症は治らない病気、というのは昔の話

統合失調症は、かつては回復する見込みのない治らない病気のひとつ、といわれていました。

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ですが、現在では統合失調症の治療方法についての研究も進み、自立支援や社会支援制度も整備されるようになり、統合失調症患者を取り巻く環境は大きく変わってきています。

統合失調症の患者本人、病気の可能性がある人、その本人と家族が知っておきたいことは、統合失調症は適切な治療をおこなうことで、病気の回復が見込める病気だということです。

逆に、病気への対応が不十分だと、その後の症状の経過に大きく影響してきます。

精神科の受診を迷う家族もいるのですが、まずは医師に質問や相談をするくらいの気持ちで受診することから始めましょう。

統合失調症を発症しても、最初のうちは本人にも自覚がない「病識がない」ことが多いものです。

家族が受診を勧めなければ、統合失調症の治療になかななつながりにくいことも少なくありません。

統合失調症の治療は薬物治療とリハビリテーション

統合失調症の治療の中心は、抗精神病薬などの薬物治療とリハビリテーションです。

薬物治療に使用される抗精神病薬は、副作用が少ない非定型抗精神病薬の新薬開発も進んでいます。

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妄想、幻覚、幻聴、興奮などの症状が多い統合失調症の急性期だけでなく、回復に向かう過程でも薬による治療は大切です。

急性期を過ぎて、ゆっくりと休息をとり、心身ともに落ち着いてきたら、薬物治療に加えてリハビリテーションをおこなっていきます。

自立した生活を目標として、生活技能訓練や作業療法、コミュニケーション能力などのソーシャルスキル、服薬管理など、自分で症状をコントロールする方法を身につけていきます。

場合によって、必要であれば認知行動療法がおこなわれる場合もあります。

統合失調症の診断は検査よりも問診が重要

初診時には、本人と家族への問診以外に、CTやMRI、NIRSなどの脳検査(画像診断)、血液検査や脳波検査などもおこなわれます。

また、脳脊髄液検査や心理テストが実施されるケースもあります。

ですが、統合失調症の診断にもっとも重要なのは検査ではなく問診です。

各検査は他の病気がないかを調べる補助的なもので、医師との問診によって、生まれてからの生活、症状があらわれた時期や現在の状態など、本人の会話内容や態度を診断基準にあてはめて、総合的に病気がどうかを判断します。

初診時は本人も家族も緊張しやすいものですが、医師と会話しているうちに徐々に落ち着いてくることでしょう。

医師に遠慮してなかなか質問できないと感じる人もいますが、できるだけ遠慮せずに医師に質問して説明してもらうとよいでしょう。

◆この記事は、国立精神・神経医療研究センター神経研究所疾病研究第三部部長である功刀浩先生執筆・監修の「図解やさしくわかる統合失調症(ナツメ社)」の内容を元に、当サイト事務局の心理カウンセラーが記事編集を行っています。

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