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[統合失調症のリハビリ/SST]ソーシャルスキルトレーニングの方法と内容について

統合失調症の患者さんが社会復帰してスムーズに生活することを目標として、様いろいろなリハビリテーションが行われます。

統合失調症リハビリの中には、様々なSST(ソーシャルスキルトレーニング)や作業療法のプログラムが組まれており、認知機能障害を改善するための認知リハビリテーションも開発されています。

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SST(ソーシャルスキルトレーニング)とは?

「SST」とは、統合失調症のリハビリ過程において注目が高まっている治療プログラムのことです。

「ソーシャルスキルトレーニング(socisal skills training)」の略で、日本語に訳すと「社会生活技能訓練」や「生活技能訓練」と呼ばれています。

日本国内においても、1994年から健康保険が適用されるようになり、病院やクリニックのデイケア施設や、公立のデイケアセンターでもSST(ソーシャルスキルトレーニング)が行われるようになってきています。

統合失調症のSST(ソーシャルスキルトレーニング)のポイント

統合失調症は発症すると、社会的機能障害が起こり、通常の日常生活や人間関係がうまくいかなります。

そこで、SST(ソーシャルスキルトレーニング)では、次の3つの能力を向上するためのトレーニングが行われます。

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①日常生活技能
②病気の自己管理技能
③社会的技能

日常生活技能とは、食事や着替え、整理整頓、買い物、電車やバスに乗るなど、日常生活を送るために必要な技能のことです。

病気の自己管理技能とは、服薬を継続することや、病気の症状があらわれたときに自分自身をコントロールする方法などです。

社会的技能とは、人付き合いの中で必要な会話の方法や気持ちの伝え方など、対人コミュニケションスキルです。

SSTの進め方と方法

SSTでは、日常生活で想定されるいろいろなシチュエーションを、決められた役割を演じるロールプレイング方式で再現しながらトレーニングを行なっていきます。

例えば、対人関係をスムーズにするトレーニングでは、数人のグループを作って日常生活の具体的場面を想定して、スタッフのサポートを受けながらトレーニングを行います。

その場その場において適した会話や行動について、参加者みんなで意見を出し合いながら、ロールプレイングを通して実践していきます。

うまくできたときはみんなで拍手するなど、お互いに励ましあい、支え合いながらSSTを進めていきます。

SSTで身につけたことを実際に日常生活の中で実行し、次のSSTで報告して振り返りをする、という流れを繰り返して、少しずつ対人コミュニケションスキルを高めていくのです。

◆この記事は、国立精神・神経医療研究センター神経研究所疾病研究第三部部長である功刀浩先生執筆・監修の「図解やさしくわかる統合失調症(ナツメ社)」の内容を元に、当サイト事務局の心理カウンセラーが記事編集を行っています。

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