[統合失調症の治療]自分でもできる認知行動療法のやり方は?

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[統合失調症の治療]自分でもできる認知行動療法のやり方は?

統合失調症の有効な治療方法のひとつに認知行動療法があります。

認知行動療法は、医師や心理療法師、臨床心理士などの専門家がいなくても、自分一人でとりくむことが可能な治療方法です。

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自分でできる統合失調症の認知行動療法

認知行動療法は、本を読んで学んだり、ピアカウンセリングのように仲間と一緒におこなうこともできます。

認知行動療法の目的は、患者さんが自らの力で病気や問題状況に対処できるようになることです。

現在では、認知行動療法関連の書籍が数多く出版されていますので、本を何冊か読んで参考にしてみるとよいでしょう。

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セルフヘルプとラップ/WRAP

自分で自分を助けることを「セルフヘルプ」と言い、セルフヘルプの方法のひとつに「WRAP/ラップ」という方法があり、英語で(Wellness Recovery Action Plan)、日本語に訳すと「元気回復行動プラン」となります。

人生をポジティブに生活していくためにはどうすればいいか、について知り実践していくことをラップ/WRAPと呼びます。

ラップでは、病気とうまく付き合いながら生活する方法を数多くリストアップして、その方法を実践して習慣化することでリカバリーを目指していきます。

例えば、基本的な生活習慣として、栄養バランスの良い食事をとる、外に出て日光を浴びる、適度な運動をする、十分な睡眠をとるなどがあります。

また、気の合う仲間と出会う、ピアカウンセリングをする、リラクゼーション方法を身につける、思ったことや感じたことをノートに書く、趣味をみつける、病状悪化のきっかけになりやすい出来事に気づく、などもあげられます。

◆この記事は、国立精神・神経医療研究センター神経研究所疾病研究第三部部長である功刀浩先生執筆・監修の「図解やさしくわかる統合失調症(ナツメ社)」の内容を元に、当サイト事務局の心理カウンセラーが記事編集を行っています。

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