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【家族の対応】要注意?統合失調症の治療薬の副作用と服薬について

統合失調症の治療においては薬をちゃんと服薬することが大切ですが、患者本人が薬を飲むのを嫌がったり、症状が安定すると服薬をやめてしまうこともあります。

適切な病気の治療のためにも、病気の再発を防ぐためにも、家族が服薬の大切さを理解し、規則正しく続けれるように援助することが重要です。

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薬の副作用がでてないか、家族が観察する|統合失調症の薬物治療

幻覚、幻聴、妄想といった統合失調症の陽性症状には、抗精神病薬による薬物治療が必要になります。

抗精神病薬は、薬を飲み始めてから効果があらわれるまでに約4〜6週間程度かかるのが一般的です。

薬の効果があらわれるまでは不眠やイライラしやすい症状のつらさが続きますが、あせらずに服薬を続けるように家族が本人に伝えるようにしましょう。

また、定型抗精神病薬では、手の震えなどの錐体外路症状の副作用があります。

非定型抗精神病薬では、そうした副作用が出にくいメリットがありますが、体重増加や血糖値が上がるなどの副作用がみられるものもあります。

統合失調症の家族は、医師から治療薬についての効果、副作用についての説明をしっかりと聞き、副作用の症状があらわれていないか患者本人を観察するようにしましょう。

服薬の自己中断は統合失調症の再発リスクが高い

統合失調症の陽性症状、陰性症状が改善し、本人の気持ちも安定するようになってくると、薬の量や種類も減っていきます。

ただし、薬を完全に中止するとほとんどの場合で症状が再発してしまうため、薬の量がゼロになることはまずありません。

症状が消えてしまっても病気が治ったわけではなく、薬によって再発が抑えられていると考えましょう。

服薬を2、3日中断したからといって、すぐに症状が悪化するわけではなく、長期間中断すると、半年から1年以内に病気が再発し、治療が振り出しに戻ってしまうのです。

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統合失調症の治療においては、患者本人や家族の判断で服薬をやめることが病気の再発をまねくので注意しましょう。

本人が薬を嫌がる、飲みたがらないときの家族の対応は?

ただし、本人が薬を嫌がる、飲みたがらない場合には、まず事情を聞くようにしましょう。

「もう薬を飲まなくても大丈夫」と本人が考えているのであれば、薬をやめたいほんにんの気持ちを十分に受け止めてから病気の再発リスクを伝え、服薬を続けるように家族は根気強く説得しましょう。

「私は病気じゃない」と本人が思って服薬を嫌がる場合には、統合失調症の症状や治療の正しい知識を伝えることも必要です。

家族や周りの人からは薬の副作用がないように見えても、本人にとっては「薬を飲むと体がだるい」「頭がぼーっとする」などのつらさや苦しさを感じてることもあります。

他にも、1日に何回も薬を飲むことのわずらしさや、学校や会社など外で薬を飲むことを知られたくない、と思っている婆には、注射に変更できないか医師に相談してみるなど、薬物治療を継続しやすい方法を家族が一緒になって考えると良いでしょう。

本人がどうしても服薬を嫌がる場合には、病院の主治医や保険福祉施設のスタッフに相談するようにしましょう。

妊娠中でも大丈夫?長期間の服薬による影響は?

妊娠中における統合失調症の薬物治療については、明確なデータがほとんどなく、患者ひとりひとりの状態に応じて、どんな薬を処方するかを医師が検討して決めていきます。

一般的には、妊娠初期においては薬を一時的に中断または薬の量を減らし、妊娠後期になってから薬の量を戻すようです。

また、回復期、寛解期以降でも薬を飲み続けることで、長期的な服薬による体への悪影響は?と心配する人もすくなくありません、

実際に、抗精神病薬の長期間服用によって「遅発性ジスキネジア」という不随意運動があらわれる例もあったり、糖尿病のリスクが高くなったりという問題もあります。

ですが、ほとんどのケースでは、薬の副作用のリスクよりも再発のリスクの方が大きな問題となるようです。

◆この記事は、国立精神・神経医療研究センター神経研究所疾病研究第三部部長である功刀浩先生執筆・監修の「図解やさしくわかる統合失調症(ナツメ社)」の内容を元に、当サイト事務局の心理カウンセラーが記事編集を行っています。

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