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[家族の対応]統合失調症の自殺を予防、防止するために|徴候、サインは?

統合失調症患者が自殺してしまう例は決して少なくありません。

統合失調症の人の家族としても、自殺の徴候やサインに気づき予防するためにも日頃から注意が必要です。

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統合失調症患者の自殺のサインや徴候について

統合失調症は数ある精神疾患の中でも、自殺リスクや自殺企図(自殺しようとして何か行動すること)が多い病気です。

家族としても細心の注意が必要です。

特に、自殺リスクが高いとされているのが「はじめて症状があらわれて入院し、退院した後」と「本人が病気を認めない」というケースです。

また、病気の発症前に「リーダー的な存在だった」「将来を期待される有能な人材だった」「経済的にも社会的にも恵まれていた」といった人が、統合失調症を発症して環境や社会的地位が変わってしまったケースでも、本人が絶望的な感情を抱きやすいので注意が必要です。

自殺の徴候やサインとしては、「死んだら楽になれる」と言うようになったり、今までは普通に話していたけど急に数日間ふさぎこむようになった、などがあります。

他にも、階段から飛び降りようとする、頭を壁にぶつける、といった自傷行為や自殺企図がみられる場合もあります。

自傷行為の原因は、苦しさやつらさ、イライラ、または幻聴や幻覚によることもあり、自殺企図ではないケースもありますが、本人の身体に危険が及ぶので気をつけましょう。

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自殺予防のための家族の対処法について

統合失調症患者の自殺防止のために、家族が「自殺はダメなこと」と論理的に説得しようとしてもあまり効果がありません。

また「死ぬ気になればなんでもできる」等の励ましも逆効果になりやすいです。

自殺を防ぐために大切なのは、「私たち家族はあなたにいてほしい」「死ぬなんて考えないでほしい」「あきらめないで病気を乗り越えよう」と家族の愛や想いを伝えることです。

本人が自殺を考えたときに、そうした家族との約束を思い出して踏みとどまることも少なくありません。

どう対応すればいいのかわからない場合は、主治医、精神保健福祉士、保健師などに相談して、助言や対応方法についてアドバイスを求めましょう。

自殺リスクが高い場合は入院を検討する必要があります。

自殺の徴候やサインの例

・死ぬことについて口にする
・自殺未遂があった
・自傷行為をする
・親しい人との別れや失恋があった
・休学、休職、失業などがあった
・相談相手や話し相手がいない
・主治医が変わった

自殺の危険度を判断するポイントについて

【軽度】
・精神状態や行動が不安定
・自殺したい気持ちがある

【中等度】
・持続的な自殺念慮がある
・複数の危険因子があるが、周囲の人の助言や支援を受け入れる姿勢がある

【高度】
・持続的な自殺念慮がある
・複数の危険因子があり、周囲の支援や助言を拒否する
・具体的な自殺計画をほのめかす

【重度】
・「自殺しない」約束をしない
・「すぐに死にたい」という危機感がある
・自殺企図や自傷行為をした

◆この記事は、国立精神・神経医療研究センター神経研究所疾病研究第三部部長である功刀浩先生執筆・監修の「図解やさしくわかる統合失調症(ナツメ社)」の内容を元に、当事務局の心理カウンセラーが記事編集を行っています。

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