【発達障害】普通に見える?境界線は、どこが違うの?

発達障害は、知的障害がないことも多く、まわりの人から「障害」と理解されるのが難しいことも少なくありません。

また、「普通」と「障害」の線引きも難しく、発達障害と簡単に判断してしまうことは望ましくありません。

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普通に見える?発達障害の子どもたち

発達障害は、知的障害がなく、また身体障害もないため、普通に見えることも少なくありません。そのため、発達障害の存在に気づかれにくい傾向があります。

一見すると、まわりの子どもと変わらず、普通に見えるんおですが、ある特定の分野において著しい欠点や弱点があったり、自分の感情がコントロールできなかったりと、発達のアンバランスさがみられるのも発達障害の特徴です。

例えば、一位になれなかったから急に怒り出したりかんしゃくをおこしてしまい、まわりの人を驚かせることもあります。他にも、真面目に授業を聞いていて、宿題もちゃんとしてくるけど、算数の計算や漢字の書き取りになると急激にできなくなる、ということもあります。

発達障害の子どもは普段は普通に見えるため、本人が悩んだり困っていたとしても、周囲の人にはわかりにくく、発達障害に気付かれにくい状況になってしまうのです。

普通と発達障害の境界線は?

発達障害なのか、そうじゃないのか、普通と障害の線引きも実は難しいものです。

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たしかに発達障害の診断基準があり、内容に当てはまれば発達障害とみなすことができます。

しかし、診断基準では「項目のうち6つ以上が当てはまる」というような条件になっていて、5項目だけが当てはまっても「発達障害ではない」と言い切ってしまっていいのかどうか、判断は難しいものです。

医師の診察によって、子どもに発達障害の特性がみられる場合には、発達障害の診断基準を満たさないケースにおいても「発達障害の傾向がある」とみなし、適切な支援を行なっていく必要があると考えられます。

発達障害と普通の境界線は、実はあいまいな状態で、スパッと線引きできるものではないのです。

発達障害ではない「普通の子」の中にも発達障害の傾向を持っている子もいて、逆に発達障害の中にも「普通の子」に近い子もいる、というのが実状です。

環境も影響する「発達障害か普通か」

発達障害か普通か、どうかの判断は環境の影響も関係してきます。

例えば、発達障害の中には、落ち着きがない、じっと座っていられないなど、多動性があらわれる子どもいます。

ただ、その多動は、まわりの人の捉え方によって「おかしい、病的だ」と言われることもあれば、「元気で活発」という人もいます。

周囲の人がどうとらえるかによって、「不適応」とみなされれば発達障害に、許容範囲内であれば普通とみなされるのです。

発達障害がある子と普通の子の違いは、実は明確な境界線にはなっていません。発達障害の特徴的な特性にあてはまるからといって、安易に「発達障害だ」と決めつけるのはよくありません。

◆この記事は、お茶の水女子大学大学院教授である榊原洋一先生執筆・監修「図解よくわかる発達障害の子どもたち(ナツメ社)」の内容に基づいて、当サイト運営事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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