【発達障害の対応】指示の出し方や注意の仕方のポイントについて

発達障害の対応において、こちらの意図やメッセージがなかなか思うように伝わらず、指示の出し方や注意の仕方で悩んだり困るケースも少なくありません。

そこで今回は、発達障害の対応「指示の出し方や注意の仕方のポイント」についてまとめてみたいと思います。

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①指示を出す前に注意を向けさせる

発達障害の子どもの中には「選択的注意(情報を取捨選択すること)」が苦手な子もいます。ですので、指示を出すときや注意をする際には、まず最初に名前を呼ぶなど「注意をむけさせる」ことが重要です。

声をかけて呼んだだけでは注意が向かない場合は、肩や手を触るなど、身体的な刺激を与えて注意を向けさせるとよいでしょう。

発達障害の子どもへの指示の出し方、注意の仕方でのポイントは、正面に行き、しっかりと視線を合わせてから話すことです。また、話を聞いているようで聞いていないこともあるため、発達障害の子どもがきちんと内容を理解できているか、確認するようにしましょう。

②短い言葉でストレートに【指示の出し方・注意の仕方】

発達障害の子どもへの言葉がけのポイントは「短い言葉でストレートな表現」で伝えることです。ADHDなどの発達障害の場合、長く詳しい説明を聞いていても話の要点がつかめず、内容が理解できないことがあります。

伝えたいメッセージ、重要な部分だけを、簡潔な言葉で伝えるようにしましょう。

例えば「宿題をやりなさい」というように短く、ストレートな表現で伝えましょう。「何か忘れてない?」とか「今宿題をやらなかったらまた忘れるわよ」など、間接的で遠回しな表現は、発達障害の人には伝わりにくいのです。

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③あいまいな表現は避ける

曖昧な表現は、発達障害の人にとっては理解しにくい言葉です。例えば「ちょっと待って」「ふざけてはいけません」という表現は、あいまいなため分かりにくいのです。

「ちょっと」ではなく「あと5分」、「ふざける」ではなく「人と叩くな」「しゃべるな」など、直接的でストレートに、具体的な言葉で伝えるようにしましょう。

④指示は一度にひとつだけ

発達障害の場合、一度に複数の情報を処理するのが苦手なことが多い傾向があります。ですので、指示を出す時や注意をするときには「一度にひとつだけ」にしておきましょう。

複数の指示を伝える必要がある場合には、子どもがひとつめの指示の内容を理解してから、ふたつめの指示を出す、というように、ひとつずつ小分けにした伝え方が効果的です。

⑤文字や絵など視覚情報を活用する

発達障害の中には、聴覚よりも視覚が優位に働く特性を持つ子どももいます。そうした場合、同じ情報を伝えるにしても、言葉で伝えるよりも、文字や絵など視覚情報を使った方が伝わりやすいと言えます。

また、ADHDのように気が散りやすい子どもの場合、言葉だけ、聴覚情報だけの伝え方では、子どもの注意が向きにくいこともあり、聴覚情報に合わせて視覚情報も加えることで、より情報が強調され、子どもに届きやすくなります。

まだ子どもの年齢が低い場合には、幼稚園や保育園と協力しながら、「着替えなさい」「食事をはじめます」など頻繁に使う指示のカードを使う方法も有効です。園でも家庭でも、同じイラストカードを使うことで、子どもも混乱せず、指示を理解しやすくなることでしょう。

◆この記事は、お茶の水女子大学大学院教授である榊原洋一先生執筆・監修「図解よくわかる発達障害の子どもたち(ナツメ社)」の内容に基づいて、当サイト運営事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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