【発達障害】お手伝いが子どもの自主性や社会性を育てる

家事などのお手伝いをさせることは、発達障害の子どもの自主性や社会性を育むことに有効です。

お手伝いの内容については小さなことでよいので、発達障害の子どもに家族の一員としての役割を与え、みんなから感謝される喜びを実感させることが大切です。

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お手伝いが自主性を育てる

発達障害の子どもの自主性を育てるには、家族の一員として、家事のお手伝いをさせることが有効です。

お手伝いの内容については、発達障害の子どもの年齢やスキルのレベルに合わせた内容で大丈夫です。例えば、食器洗い、洗濯ものをたたむ、風呂掃除など、簡単なお手伝いでOKです。

また、家事のお手伝いは、発達障害の子どもだけでなく、兄弟がいるときは他の兄弟にも、家族一人一人が何か家事を担当して、役割分担するようにしましょう。

手伝わずに本人に任せること

家事は、段取りや手順など、いろいろな生活スキルを必要とするものです。

まず最初は、親がお手本をみせてやり方を説明し、子どもに少しずつ習得させ、最後には子ども1人でできるように教えていきましょう。慣れないうちは、失敗やミスが多くなるかもしれませんが、毎日続けて取り組んでいると、徐々に上手にできるようになります。

うまくできるようになり、ミスや失敗も減ると、発達障害の子どもの自信にもつながります。

また、発達障害の子どもが担当する家事のお手伝いに関しては、やり方や方法に少々の間違いがあったり、うっかりと忘れてしまっても、親や他の家族がフォローなどをせずに「本人に任せること」が大切です、

発達障害の子どもに、家族の一員として、大切な役割を担っていることを実感させ、自立心や責任感を育む重要な体験になります。

感謝されることで社会性が養われる

発達障害の子どもが家事のお手伝いをきちんとやり終えた後は、「ありがとう」「助かったよ」「上手にできたね」とほめる言葉かけも忘れないようにしましょう。

家族から感謝される体験を通じて、子どもは達成感を感じ、自信を持つことができます。そして、もっと人の役に立ちたい、と思うようになっていきます。

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発達障害の子どもは、自分自身のことでいっぱいいっぱいになりやすく、人の役に立ち、感謝される、という経験が少なくなりがちです。

家庭は、子どもにとって最初の「社会」です。その中で、作業を正確にやり遂げること、自分で工夫して成果を出す方法など、様々な経験を積むことで、「社会性」が養われていくのです。

お手伝いを頼むときのポイント

発達障害の子どもにお手伝いを頼むときには、次のようなポイントに注意するとよいでしょう。

①毎日できるお手伝いにする
お手伝いの内容は、難しすぎず、簡単すぎない家事が望ましいと言えます(例:食器洗い、洗濯物をたたむ、風呂掃除など)。複雑な手順やスキルが足りないときは、できる範囲でお手伝いをさせて、徐々に担当を増やすようにしましょう。

②失敗しても責めない
失敗したり、間違えてしまっても、叱ったり責めたりしない。

③手伝わずに任せる
いったん任せた家事は、子どもに任せてやらせること。基本的には手伝わず、やり忘れたときも代わりにやらないほうがいい。

④感謝する
お手伝いをやり終えたら「ありがとう」「助かった」と感謝の言葉をきちんと伝えることが大切。家族に感謝されている、頼られている、と実感させることがポイント。

家庭のルールを決めることが大切

発達障害の子どもの中には、生活リズムが乱れやすく、睡眠時間も不規則になってしまう子もいます。

生活リズムを規則正しく整えるために大切なポイントは、食事と睡眠です。食事時間も就寝時間も、毎日同じ時間、同じリズムで生活するようにしましょう。

家族の中で、発達障害の子どもだけを特別扱いして、先に就寝させようとしてもなかなかうまくいきません。そうした場合には、毎日の生活リズム(食事、入浴、就寝、起床時間など)は、家族で一緒に取り組める家庭のルールを決めるのが有効です。

家庭のルールは、家族みんなで話し合って決め、発達障害の子ども本人にも納得させた上で取り組むようにしましょう。他の兄弟にも理解させ、お手本として親が率先して取り組む姿勢をみせましょう。

日々の親の行動や振る舞いは子どものお手本になります。親の姿を見て、子どもたちも「がんばろう」という気持ちになり、家族の一体感も高まっていきます。

◆この記事は、お茶の水女子大学大学院教授である榊原洋一先生執筆・監修「図解よくわかる発達障害の子どもたち(ナツメ社)」の内容に基づいて、当サイト運営事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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