【発達障害】自尊感情や自己肯定感が低い、自信をつけさせるためには?

発達障害があると、日頃の生活の中で、ミスや失敗すること苦手なことも多く、劣等感を抱えがちです。その結果、自尊感情が育ちにくく、自己肯定感も低くなり、自信を持てなくなってしまいます。

発達障害の子どもに自信を持たせるためには、どのような対応や関わりを意識すればよいのでしょうか。

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自己肯定感が低い発達障害

発達障害の子どもは、まわりの子が普通にできることでもうまくできず、ミスや失敗が多くなってしまいがちです。

また、その場の状況に応じて適切な行動をとることができないときもあり、親や教師などまわりの大人から叱られたり、怒られたり、という体験も多くなりやすい傾向があります。

発達障害があると、周囲の人から否定的な目で見られやすく、自分はこのままでいい「自己肯定感」や、自分を大切に思う気持ち「自尊感情」が育ちにくくなってしまいます。

反抗的・批判的な態度につながりやすい

逆5に、自分はダメだと思う「自己嫌悪」や、「どうせできない」「怒られるだけ」と自信をなくしやすくなってしまうのも、発達障害に多い特徴のひとつです。

自尊感情や自己肯定感が低くなると、チャンレンジしたり、何かに取り組もうとする「意欲・やる気」は湧いてこなくなり、やがて、自分を認めてくれない社会に対して批判的・反抗的な態度をとるようになってしまいます。

こういった状態がさらに悪化してしまうと、反抗挑戦性障害などの二次障害に陥ってしまうおそれが出てきます。

自信をつけさせるためには?【発達障害の対応】

自信を持てなかったり、自己否定の気持ちが強くなりやすい発達障害の子どもですが、好きなことや得意なことも何かひとつあるものです。

興味や関心があること、誰にも負けないこと、得意なことを、親が率先して見つけてあげましょう。絵が好き、運動が得意、計算が速い、パソコンが好き、など何でもいいのです。

また、日頃から「○○が上手だね」「○○だったら誰にも負けないね」などの声かけをして、発達障害の子どもが得意なことをきちんと認めてあげるようにしましょう。

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親が自分の能力な才能を認めてくれている、と実感することで、発達障害の子どもの自尊感情や自己肯定感が育まれていきます。

そうすることで自信を持てるようになり、「もっとがんばろう」というやる気や意欲を引き出すことにもつながるのです。

得意なことを伸ばしてあげる

子どもは誰でも、自分の好きなことには夢中になれますし、集中力を発揮して努力をし続けることもできます。そこに加えて、親や教師にほめられれば、さらにやる気が出てきて、もっと熱中して取り組むことができます。

発達障害の子どもの得意なことを見つけたら、次はその能力やスキルを伸ばしてレベルアップしていく方法を考えてあげましょう。

その際、学校でのクラブ活動、習い事など、発達障害の子ども本人が活動したいと思えるような場所を選ぶことが大切です。親が勝手に決めてしまうのではなく、子どもの目で確認させ、納得した上で活動に参加するようにします。

その場の雰囲気、他の子たち、先生の教え方など、発達障害の子どもにとって居心地がいいかどうかは大切なポイントになります。何か習い事をさせる場合にも、事前に見学して子どもが気に入ったら通うようにするのが望ましいと言えます。

学校や家庭以外に、発達障害の子どもが活躍できる場があるということは、能力や技術を伸ばすこと以外にもメリットがあります。

学校で失敗をして自信をなくしていても、別の活動場所で自分の能力を発揮できれば、自信を取り戻すことにもつながり、発達障害の子どもにとって心の支えにもなります。

苦手なことを克服するほうがいい?

発達障害の子どもを持つ親の多くは、子どもの得意分野よりも苦手なことの方がきになるものです。例えば、漢字が書けない、計算が遅い、といった苦手分野をどう克服させようか、と悩む親が多いのも事実です。

たしかに、苦手だからやらない、興味のないことには見向きもしない、という姿勢は望ましくありません。ですが、苦手なことを得意にしよう、興味のないことを好きになろう、ということは、非常に大きなエネルギーを費やす必要があります。

また、それにかけたエネルギーや時間に見合った成果がなかなかついてこない、というのも現実です。苦手なことに発達障害の子どもを取り組ませている間、子ども自身は「自分のダメさ」を実感し、劣等感が強くなってしまうおそれもあります。

発達障害の子どもの心理を考えるのであれば、苦手なことに取り組むのはほどほどにして、得意なことや好きなことにエネルギーや時間をかけるようにする方が、望ましい対応といえます。

◆この記事は、お茶の水女子大学大学院教授である榊原洋一先生執筆・監修「図解よくわかる発達障害の子どもたち(ナツメ社)」の内容に基づいて、当サイト運営事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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