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ネットゲームから廃人に、人生がめちゃめちゃになる依存症に注意
ネットにハマって人間らしい生活をしていない人を、ネットの世界では「廃人」と呼びます。
廃人になると、寝ている時間以外はすべてネットで、24時間ネットにログインしている人も珍しくありません。
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人間らしい生活ができなくなるネット廃人
ネットが生活の中心になると、健康的に生きるために必要な睡眠や食事よりも、ネットやゲームを優先します。
入浴しない、服装など身だしなみにも気が回らなくなり、外にも出なくなってひきこもりがちです。
対人関係はネットやゲームの中だけになり、徐々に人間としての社会性が失われていきます。
本人は「ネットより楽しいことはない」と言い、「廃人だ」と自覚して認めますが、ある意味で自慢げにさえ見えます。
ネット廃人、依存症の人の将来の夢や希望は?
ネット廃人、ネット依存症の人は、頭の中はネットに占領され、本人に将来の希望を聞いても、ネット中心に語られます。
以前は持っていたはずの夢や希望を見失っている子どももいます。
【子どもはいらない】
子どもの世話に時間をとられてゲームを中断するのは嫌。
【装備を充実させたい】
将来はバイトでお金を貯めて、武器をそろえてレベルを上げたい。
【将来の希望はない】
ゲーム以外に何もない。こんな自分は社会で通用するわけない。
【ネット上の恋人でいい】
現実の異性に興味がないし面倒。ネット上の恋人がいればいい。
【一日中ネットやゲームをしていたい】
毎日ネットゲームだけしていればいいという生活が理想。
ネット廃人の体験談「普通に就職したい」
自分は社会的にみて、マズい状態の人間だと分かっています。
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就活の面接で、大学時代に何をしていたかと聞かれても、まともな答えはできません、
ネットのせいで大学を留年しているし。
リアルの人間との受け応え、コミュニケーションも苦手で、普通に就職できるか不安です。
日常生活を放置してしまうネット依存症
ネット依存症やスマホ依存症になってしまうと、ネットにハマりすぎて日常生活をすべて放置します。
学校、仕事、家事、育児はもちろん、自分のことも顧みません。
主婦は日常の時間は自己管理なので、延々とネットを続けてしまいます。
一日中パジャマのままで「女を捨てた」と自分でも思っていたりすることがあります。
食事をとらない
食べている時間がもったいないと、まともな食事をしない。
ネットをしながら片手間に食べるだけ。
食事のことは忘れ、気づいたら食べていないこともたびたびある。
入浴しない
連続でプレイしているので、入浴する暇がない。入浴しなくても、自分は困らないと言う。洗顔や歯磨きもしない。
仮眠程度
興奮していて眠くならない。
ずっとパソコンの前にいて、2〜3時間寝るだけ。
たまにまとめて寝ることはある。
子どもを放置
長時間おむつを交換しない、授乳しない、具合が悪くても世話をしない。
ネットに夢中になっていて、子どもが泣いていても気づかない。
廃という言葉に込められた気持ち
ネットゲームの世界では、めざましい結果を出している高レベルのプレーヤーを、廃または廃神などと呼びます。
「あの人は廃レベル」というとき、一種の尊敬がこめられるのです。
また「ようやく廃まで極めることができた」と自慢します。
ただ、本人の言葉には、自信や誇りだけでなく、人生投げやりになっている気持ちもあります。
◆この記事は、独立行政法人国立病院機構 久里浜医療センター院長、精神科医である樋口進先生執筆・監修「ネット依存症のことがよくわかる本(講談社)」の内容に基づいて、当サイト運営事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。
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