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ネット依存症が不登校やひきこもりの原因になる?
パソコンやスマートフォンの普及が広がり、インターネットでゲームをしたり、サイトを閲覧したり、メールをしたりする時間がどんどん長くなり、日常生活が破綻する人が増えてきています。
ネット依存症という病気にまでなってしまうと、学生なら学業に、社会人なら仕事に悪影響が出てしまいます。
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ネット依存症の体験談(親)
中学三年生のときに気づいてももう手遅れでした。
中学三年の三者面談で、息子は志望校にとても合格できない成績だと言われました。
原因はネットゲームだとすぐに分かりましたが、これほど申告で困った状況とは思っていませんでした。
ところが親の心配をよそに、息子はますますネットにハマり、勉強しないだけでなく、学校自体に行かなくなったのです。
なんとか合格できる高校を受験して進学しましたが、高校も数日行っただけで欠席ばかりで不登校状態に。
結局、高校を中退することになりました。
思えば、小さい頃から、親の仕事の関係で子どもがパソコンにさわれる環境でした。
学校の成績も良かったし、親としても子どもがネットゲームをしていることを気にしていなかったのです。
今までの親ののんきさと情けなさで、涙が止まりません。
この子の将来はどうなってしまうのでしょうか。
不登校、欠勤の原因になるネット依存症・ゲーム依存症
成績低下、留年、退学などの陰に、「ネットのやりすぎ」「ゲームのやりすぎ」という理由がはずせなくなっています。
深夜までネットやゲームをしていて、寝るのは夜明け頃になり、生活は昼夜逆転、お風呂にも入らず食事もとらず、それでもネットをする生活です。
それが社会人の場合なら、会社の遅刻や欠勤が続きます。
たとえ出勤したとしても、勤務中に居眠りばかりでは、業務怠慢で解雇の対象になってしまいます。
ネット依存でリアルな友人が減る
「友人と遊ぶよりネットの方がおもしろい」と部屋にこもっていては、友人との関係はどんどん疎遠になってしまいます。
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ネット使用と友人の数の関係を調査したデータによると、ホームページ作成、BBSなど、ネットの使用が多いほど、友人が減るという傾向にあります。
また、同性の友人が少ない人ほどチャットの利用が多いことも示されています。
学校よりネットを優先[子どものネット依存症]
帰宅してから翌朝までネットをしているので、そのため学校に行けません。
登校しても居眠りをすることに。
学校よりもネットで遊ぶ方を優先する毎日では、不登校が続くことになります。
ネット使用ばかりしてして成績もダウン、さらには不登校になることも。
日によって差はあるが、睡眠時間は2〜3時間だけで、またゲームをする子どももいます。
時間をすべてネットやゲームに費やし、学校に行くどころではない状態です。
勉強しないネット依存症の子ども
子どもがネット依存症になった場合、宿題や予習風習は放置状態になります。
ネットやゲームに時間をとられ、頭の中もネットのことばかり考えていて勉強に身が入らず、当然、学校の成績は下がることになってしまいます。
ネット依存症の子どもの自覚は?
ネット依存症の子どもは、
・ネットのなかでは「学校に行かないと」とか「宿題はいいの」などと言われない
・ゲームのレベル上がったね、とみんなやさしく接してくれるから居心地がいい
というように感じているネット依存症の子どもがほとんどです。
会社よりもネットやゲーム優先に
社会人がネット依存症になった場合、仕事でネットを使い始め、帰宅してからももやめられません。
やがてゲームや動画にハマり、徐々に仕事にも支障がでてきてしまいます。
ついには業務怠慢で、解雇という深刻な事態にもつながります。
まともに働けないネット依存症
ネット依存症の人は、職場に行っても居眠りばかり。
ついついネットにつなげ、必要のないものをダラダラと閲覧するので、仕事が進むはずがありません。
ネット依存症の本人の自覚は?
ネット上で仲間とゲームをするときは、いつもリーダーになる、ぼくは恐れを知らない勇敢な男だと、ネット依存症の人は思ったりします。
何があっても迷わず判断できる、現実とは違うと認めるが、ネットの中の方が本当の自分かもしれないと感じていることが多いようです。
◆この記事は、独立行政法人国立病院機構 久里浜医療センター院長、精神科医である樋口進先生執筆・監修「ネット依存症のことがよくわかる本(講談社)」の内容に基づいて、当サイト運営事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。
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