脱ネットでネット依存症を改善して自分でコントロールするためには?

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脱ネットでネット依存症を改善して自分でコントロールするためには?

今の時代、学校でも職場でもパソコンは使います。

ネット使用を完全になくすことは現実的には無理でしょう。

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ですので、ネット依存症の治療では、使用時間を段階的に減らしていき、カットではなくコントロールを目指します。

ネット使用時間を自分でコントロールできるように

ネット依存症の治療にいちばんいいのは、電源を切ってパソコンにさわらないことですが、現実的には不可能です。

ネット使用をまったくゼロにすると、勉強や仕事に支障が出ることが予想されます。

完全に断つのではなく、やめるべきときにやめられる、気持ちをコントロールできるようになることが、ネット依存症からの回復です。

ネット依存症の治療で家族が注意すること

ネット依存症を克服するための治療は、本人にとってはとても苦しいことです。

親や家族は、本人の努力を支え、励まし、並走する気持ちで見守りましょう。

ネット依存症の本人にとって、ネットは重要な意味を持つことを理解しましょう。

ネットの接続をいきなり切らないこと、切断するなら本人と話し合い、納得したうえにしましょう。

また、あなたは悪くないと伝え、本人の自己否定感を深めないことも大切です。

強い気持ちが治療のパワーになる

依存からぬけるためには、ネット依存症本人の心のパワーが必要です。

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ネットで遊んでいた気持ちを抑えて「今日はここまで」「このゲームにはログインしない」など、自分をコントロールするのは簡単なことではないからです。

多くの人は、本当はパワーをもっているはずです。

ただ、ネットにハマっていて、その力が開花していないだけです。

「自分はこのままではだめだ」「なんとかしなくては」という強い気持ちからパワーがわき、治療に立ち向かうことができるのです。

ネット依存症の治療において、医師はその手伝いをするだけです。

使用時間を減らすような、ネットに変わるものも、ネット依存症患者ひとりでは見つけることが難しいものです。

親や家族、同じ病気の人たち、医療者と一緒に考えていけばきっと見つかるはずです。

ネットの代わりのことを増やす

ネット依存症の克服は、ネット使用時間を単に減らすだけではうまくいきません、

ネットに代わるものを医師や医療スタッフと相談しながら見つけていき、使用時間を徐々に減らします。

いろいろなことをやってみて、なにがネットの代わりになるかを探します。

将棋などのゲームには、比較的移行しやすいようです。

使用時間を段階的に減らす

10時間以上ネットゲームをしていた人は、最初に5〜6時間まで減らし、その後、2〜3時間にするなど段階を踏む治療方法も
よいでしょう。

ネット依存症の改善に向けて、週に1日ネットを使わないゼロネットデイを設ける方法もあります。

最初は睡眠と食事の時間をきちんととることが重要です。

本来やるべきこと、勉強や仕事を回復させ、徐々に自分自身を充実させる時間を増やしていきましょう。

◆この記事は、独立行政法人国立病院機構 久里浜医療センター院長、精神科医である樋口進先生執筆・監修「ネット依存症のことがよくわかる本(講談社)」の内容に基づいて、当サイト運営事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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