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デジタルデトックスとは?方法・効果・意味について
常にスマホを手にして、一日中ネットワークにつながっている人は多くいます。
しかし、そんなデジタルに囲まれた生活に疲れたという人も増えているようです。
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ネット依存症[ゲーム依存症・スマホ依存症]の治療方法のひとつに、デジタルデトックスという方法があります。
デジタルデトックスとは?方法・効果・意味について
ネット上で「デジタルデトックス」という言葉が現れました。
デジタルデトックスとは、もともとアメリカで生まれた言葉で、デトックスとは解毒という意味です。
デジタルを断つことで、身体にたまった疲労をとる効果を得る方法がデジタルデトックスです。
例えば、週に一日はスマホやケータイを持たずに出掛け、帰宅してもパソコンを立ち上げない、という方法も、日常的にできるデジタルデトックスのひとつです。
実際にデジタルデトックスをおこなった人からは、その効果について「意外に平気」「すっきりした」という感想があります。。
ネット依存症の治療では、デジタルから離れる日や時間を徐々に延ばし、必要がないときは電源オフにできるようになることが目標です。
デジタルやネットと適切な距離を
現代の生活ではデジタル環境を完全に断つのは難しく、デジタルデトックスをして完全にネットやデジタルを遮断するには固い決心が必要です。
携帯電話やスマホ、パソコンなどのデジタル機器を持たずに休日を過ごしたり、旅行に出るといったように、やりたくてもできないような状況を自らつくりだす必要があります。
デジタルデトックスでネット依存症を治す
病院への通院治療を続けてもネット依存症が改善しない場合、周囲にパソコンがあるなど、環境がネックになっていることが多くあります。
集団生活や入院などで環境を変えて、ネットを完全に断ち、生活リズムを取り戻す方法がよいでしょう。
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入院によるネット依存症の治療方法
ネット依存症患者が病院に入院した際の治療方法は、運動療法、作業療法、ディスカッション、レクチャーなどを組み合わせて1日のプログラムをつくり、3度の食事と睡眠を規則正しくとっていきます。
入院中の病院で、ごく普通の暮らしをすることが治療になります。
携帯電話も音楽プレーヤーも持ち込み禁止で、デジタル断ちをします。
レスキュースクールによるネット中毒の治療
レスキュースクールとは、韓国でおこなっているネット依存症の治療方法です。
ネット中毒の依存症患者が、インターネットなどのIT環境がまったくない状況で11泊12日を過ごします。
参加者2名につき2〜3人のスタッフがつき、精神療法、音楽や絵画のアートセラピー、陶芸、太鼓、スポーツ、ロッククライミングなどを行います。
患者本人だけでなく、家族もネット依存症についてレクチャーを受けます。
レスキュースクールの予算は、すべて国が負担し、アフターフォローも万全です。
参加者は1週間ほどで依存症の改善に変化がみられるといいます。
ネット依存症の治療は昼夜逆転を治すことから
深夜に盛り上がるネトゲ。
明け方に寝て午後に起床し、またゲームに没頭するという昼夜逆転の生活を続けていると、生体リズムが乱れてきます。
それが頭痛やだるさなどの身体症状のもとにあることは否めません。
ネットからの脱却には、本人の意欲が必要ですは、昼夜逆転している場合、それほど簡単なことではありません。
身体のリズムが乱れていて、気持ちの問題だけではなくなっているからです。
本人が決心できるなら、ネットを完全に断つことがいちばんです。
入院という方法もありますが、ネット依存症の専門治療をしている医療機関はほとんどないのが現状です。
ネットに向かう時間を徐々にずらしていくことから始めるのが最善の策でしょう。
普通の生活
夜になったら眠り、3度の食事をとる。
仕事や学業など、昼間にやるべきことをやり、余暇には自分なりの楽しみを持つ。
昼夜のリズムに沿った生活です。
◆この記事は、独立行政法人国立病院機構 久里浜医療センター院長、精神科医である樋口進先生執筆・監修「ネット依存症のことがよくわかる本(講談社)」の内容に基づいて、当サイト運営事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。
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