話し方が大人びているアスペルガー症候群の子【特徴】

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話し方が大人びているアスペルガー症候群の子【特徴】

アスペルガー症候群の子は、年齢にそぐわない大人びた口調で話します。

子どもなのに話し方が大人びてしまう原因は、アスペルガーの人は言葉に感情をうまくこめることができないからです。

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子どもなのに話し方が大人みたいなアスペルガーの子

私たちは、言葉に抑揚をつけることで、その裏にある自分の感情を表現します。

口では「悪い子ね」と言っても、やんちゃな子どもの可愛らしい様子に目を細めながらやさしい口調で言えば、子どもへの愛情を逆説的に表現しているのです。

しかし、アスペルガー症候群の子の中には、言葉の抑揚の意味を理解したり、言葉に抑揚をつけて自分の気持ちを表すことが苦手な子がいます。

アスペルガーの子は感情表現に乏しい?

アスペルガー症候群の子にとって、言葉は事実をありのままに伝える手段なのです。

幼い子どもが「ママ、そのおもちゃとってよ」と言うとき、母親に甘えたい気持ちや一緒に遊びたい気持ちなど、いろいろな思いを込めるため、独特の甘えた口調になるのが普通です。

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一方、アスペルガー症候群の子にとっては、おもちゃをとって欲しいという事実を伝えることが第一であり、抑揚のない大人びた話し方になってしまうことが多いのはそうした理由があるからです。

アスペルガーの人は言葉に感情をこめるのが苦手

アスペルガー症候群の子は、妙に大人びた口調やアナウンサーのような話し方をする特徴がよくあります。

アスペルガーの人が特徴的なしゃべり方になるのは、言葉を気持ちや感情よりも「事実を伝える手段」として認識しているからです。

アスペルガー症候群の場合、言葉の抑揚から相手の気持ちを察することも苦手で、言葉に抑揚をつけて自分の気持ちを伝えることも下手なのです。

・言葉に抑揚をつけると、自分の気持ちが伝わりやすい。
・言葉に抑揚をつけないと、言葉の意味通りの内容が伝わる。

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アスペルガー症候群の子どもは、この2つの使い分けが苦手です。

アスペルガー症候群の子どもの場合

「そのおもちゃをとってください」

・おもちゃをとって欲しい、という伝達

一般的な発達の子どもの場合

「ママ、そのおもちゃとってよ」

・おもちゃをとって欲しい気持ち
・ママに甘えたい気持ち
・そのおもちゃでママと一緒に遊びたい気持ち
・何をして遊ぼうかわくわくする気持ち
など

◆この記事は、元東京大学医学部附属病院小児科医長、お茶の水女子大学大学院教授の榊原洋一執筆・監修「ササッとわかるアスペルガー症候群との接し方(講談社)」の内容を元に、当サイト運営事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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