アスペルガー症候群の子に多いLD(学習障害)とは?

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アスペルガー症候群の子に多いLD(学習障害)とは?

知的発達に遅れはないのに、特定の学習がうまく進まないのが「LD=学習障害」と呼ばれる発達障害です。

アスペルガー症候群の子の中には、勉強に困難を感じるLD(学習障害)の割合が高いといわれています。

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LD(学習障害)とは?意味と種類

LD(Learning Disorders)は、日本語で学習障害と呼ばれ、アスペルガー症候群やADHDとともに、近年関心の高まっている発達障害です。

その症状は「読字障害(文章を呼ぶことが困難)」「書字障害(文字を書くことが困難)」「算数障害(計算なが困難)」の3つです。

LD(学習障害)の子には精神遅滞(知的障害)は見られないのに、これらの学習がどうしてもうまくできません。

LD(学習障害)の定義について

一般にLD(学習障害)は、これらの3つの学習障害を指しますが、日本における文部科学省の定義は、学習の困難さに加えて、推論すること、聞くこと、話すことに障害があるというものです。

推論すること、聞くこと、話すことの障害も、社会性の障害につながることがあります。

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アメリカでは、社会性の学習がうまくいかない状態に「非言語性発達障害」という名前をつけています。

非言語性発達障害とアスペルガー症候群の症状はほとんど同じで、その見極めは非常に難しいと言えます。

知的障害ではないが、読む・書く・計算ができないLD(学習障害)

LD(Learning Disorders)は、日本語に訳すと学習障害という発達障害で、知的障害はないのに読む・書く・計算するという3つの分野で、学習がどうしてもうまく進まないものを指します。

・読字障害(文章を読むことが困難)
・書字障害(文字を書くことが困難)
・算数障害(計算などが困難)

LD(学習障害)は社会性の障害

LDの定義は、「読字障害」「書字障害」「算数障害」の学習困難に加え、「推論すること」「聞くこと」「話すこと」の障害があること。

【推論すること、聞くこと、話すことの障害=社会性の障害】

非言語性発達障害とは?

【社会性の学習に障害がある学習障害=非言語性発達障害】

アメリカでは「非言語性発達障害」と呼ばれる特殊なタイプの学習障害が以前から知られていました。

非言語性発達障害とアスペルガー症候群の症状はとても似ているため、鑑別がつけにくい。

◆この記事は、元東京大学医学部附属病院小児科医長、お茶の水女子大学大学院教授の榊原洋一執筆・監修「ササッとわかるアスペルガー症候群との接し方(講談社)」の内容を元に、当サイト運営事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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