LD(学習障害)やADHDの子の対応と年齢による傾向について

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LD(学習障害)やADHDの子の対応と年齢による傾向について

できなくて叱られる、という悪循環にはまると、ADHDやLD(学習障害)の小学生の子どもは悲観的になってしまいます。

問題を複雑にこじらせないためにも、子どもの自尊心を回復し育てる対応が大切です。

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自分の力で成長していくために

子どもが成長していく力は、子ども自身のなかにあります。

年齢を重ねるうちにLD(学習障害)やADHDの症状が改善していくことがあるのは、子ども自身が体験や経験から学び、成長していくあれわれです。

LD(学習障害)やADHDがある小学生の子どもに対する支援の目的は、ただルールや規則、学習内容を教え込むということだけではありません。

LD(学習内容)やADHDの子ども自身が持ってる能力を育てることで、自分の力で健やかに成長していけるようにするのです。

自分でできることが自信になる

「自分でできた!」という経験をすることで、LD(学習内容)やADHDの子どもは自信を取り戻していきます。

自信を持つことで、子どもの中に「やる気」や「前向きな気持ち」が生まれ、自分の力でできることを増やしていけるようになります。

親や教師といったまわりの大人たちは、子どもが自力でやり遂げる体験を積めるように工夫して支えていきましょう。

うまくできないからといって、親や大人が手取り足取り世話を焼くのでは子どもの依存を生むだけです。

LD(学習障害)・ADHDの子どものつまずきが、いったいどこにあるのかを見定めて、ひとつずつステップアップしていくことができようにサポートしていくのがまわりの大人の役割です。

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目的はLD(学習内容)、ADHDの子が社会で自立すること

LD(学習内容)・ADHDの子どもが社会の中で自立できるようにするのが、LD・ADHDの支援の最大の目的です。

「様子を見ましょう」という配慮は、子どもを育てることになりません

苦手なことの克服といった目先の目標だけでなく、LD(学習障害)やADHDの子どもが自分自身の存在を肯定的にとらえられるように、全人格的な総合支援が望まれます。

支援によって改善する症状がある

発達障害のあらわれかたは、子どもの年齢とともに変化するのが一般的です。

いま問題になっていることもでも、支援仕方で改善していく場合もあります。

幼児期の傾向【発達障害】

幼児期は、多動が目立ち始める時期。

ADHDの場合、ハイハイやよちよち歩きをする1歳〜2歳頃からあちこちに歩き回り、活発さが目立つ。

LD(学習障害)の場合、症状はまだあまり目立たない。

小学生(学童期)の傾向【発達障害】

小学生になると、学習面でのつまずきも目立ち始める。

小学校に入学した頃から、規律ある集団行動が望まれるため、多動や衝動性が目立ち、周囲と衝突しがち。

LD(学習障害)の場合は、勉強が難しくなってくる小学校3年生頃から顕在化して目立つようになってくる。

思春期の傾向【発達障害】

思春期になると、目に見える多動、衝動性は少なくなる。

ADHDの場合、勝手に動き回ることなどは少なくなっていく。

しかし、学習面での課題は残りやすく、LD(学習障害)がある子は、とくに英語学習が困難な傾向が強い。

成人期の傾向【発達障害】

成人した後も、不注意、集中困難は残りやすい症状。

注意力の欠如、学習面での遅れは改善されないままのことも多い。

しかし、課題が残っていても、パソコンや計算機などの道具を使えば補えることも多い。

◆この記事は、東京都杉並区立済美教育センター指導教授、早稲田大学大学院教育学部教職研究科非常勤講師、月森久江先生執筆・監修「ADHD LDがある子どもを育てる本(講談社)」の内容を元に、当サイト運営事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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