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すぐ泣く、すぐ怒る、感情的なADHDの子の対応方法は?[友達関係]
自分の思い通りにならないからといって、すぐに感情的になってしまうと友達づきあいは長続きしません。
感情的にすぐに泣く、急に怒る、という特性を持っているADHDの子は、気持ちの切り替え方法を覚えておくことが必要です。
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すぐに怒り出すADHDの特徴
勝ち負けにこだわり、自分が負けそうになると急に怒り出したり、泣き出したりするなど、感情のたかぶりがおさえられない子がADHDの中にいます。
トランプなどゲームをしていても、少しでも自分が不利になるとゲームを投げ出してしまったりすることもあります。
ADHDの子はうまく感情をコントロールできない
ADHDの場合、喜怒哀楽といった自分の感情の中でコントロールする力が弱く、感情のままに行動してしまいます。
まわりの人には、ADHDの子がささいなことで感情が大きく変化するように感じられます。
ADHDの子は、ゲーム遊びをしているときでも、一番が最もよいことだと思い込み、順番に執拗にこだわる面をもっていることもあります。
勝つこと、一番になることに強いこだわりを持つADHDの子
ADHDの子の中には、ゲームなどの勝敗だけでなく、ちょっとした順番を決めるときにも「一番」に激しくこだわる場合があります。
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これはある意味、ADHDの子の心の余裕のなさのあらわれとも言えます。
がんばっているのにうまくできないことばかりで、いつも心の中に満たされない思いを持っているADHDの子は、負けるということを受け入れることができません。
勝つこと、一番になることが重要だと強く思っているのです。
ADHDの子がやる気を失わない工夫を
ADHDの子にとって、思い通りならない状況になっても、投げ出さない、あきらめないで続けられるように、まわりの人が励ましたり、雰囲気を盛り上げたりして対応しましょう。
対応例「怒らない・泣かないことを目標にする」
ゲームや遊びでADHDの子が負けそうになっても、怒ったり泣いたりしないことを目標にする。
負けそうになったら「おしい!」「いいところまでいってる」など次回に向けて期待させる言葉をかける。
対応例「発想の転換で楽しい雰囲気づくりを」
ゲームで負けそうにピンチになったときは、「子のスリルがたまらない」などADHDの子の発想の転換をうながす。
勝ち負けよりも、ゲームをワクワク楽しむ感覚を味わえるようにする。
対応例「一番以外のよさを教える順番決め」
順番が最後の人から好きな駒やカードが選べるようにするなど、一番意外にも特典があるようにして順番をきめる。
◆この記事は、東京都杉並区立済美教育センター指導教授、早稲田大学大学院教育学部教職研究科非常勤講師、月森久江先生執筆・監修「ADHD LDがある子どもを育てる本(講談社)」の内容を元に、当サイト運営事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。
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