目次
リスカ(リストカット・自傷行為)を繰り返すのは境界性人格障害が原因?
自傷行為とは、自分の身体を刃物などで傷付ける行為のことで、代表的には「リスカ(リストカット)」があります。
・自傷行為の原因は何?
・リスカをする心理は?
・どんな意味があってリストカットをするの?
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もしかしたら、境界性人格障害(境界性パーソナリティ障害・ボーダーライン症候群)がリストカットの原因になっているかもしれません。
境界性人格障害に多いリストカット(リスカ)の症状
境界性人格障害は、パーソナリティ障害のひとつで、最近では「境界性パーソナリティ障害」と呼ばれています。
人によっては、ボーダーライン症候群とか、ボーダーライン、略して「ボーダー」と呼ぶ人も多いようです。
この境界性人格障害の代表的な症状の中に、自傷行為(リストカット・リスカ)がみられます。
自傷行為、リストカット(リスカ)以外にも、薬を一度に大量に飲む大量服薬や、アルコールへの依存、セックス依存なども、境界性人格障害の人の中に多くみられる症状といえます。
なぜリストカットをするのか?理由は?
実は、自傷行為・リストカット(リスカ)をする本人は、「なぜリストカットをするのか?」その理由や原因が自分でもよく分かっていない例がよくあります。
理由は分からないけど、ふとしたきっかけで衝動的にリスカをしてしまい、自傷行為・リストカットをすることで、不安で落ち着かなくなっていた心が不思議と落ち着く、と言う人もいるくらいです。
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よく言われている自傷行為・リストカットの理由は「相手の気をひきたいから」とか「関心を持たせるため」などですが、このあたりも境界性人格障害(境界性パーソナリティ障害・ボーダーライン症候群)の心理や症状と見てみると何かヒントがありそうです。
境界性人格障害の心理が自傷行為の原因か?
境界性人格障害(境界性パーソナリティ障害・ボーダーライン症候群)の人は、漠然とした強い不安感や、自己否定感、うつ気分や自己嫌悪を心理的に抱えています。
そういったネガティブな感情から一時的に逃れる方法として、無意識で選んでしまった行動が、自傷行為・リストカットとしてあらわれることがあります。
ただ、そういったネガティブな感情はリストカットをすることで一時的には満たされますが、またすぐに不安や自己否定、自己嫌悪などの感情に襲われてしまい、何度も自傷行為・リストカット(リスカ)を繰り返してしまう、という悪循環があります。
境界性人格障害の人は、心の奥底に「自分には生きる価値がない」という虚しい自己否定の感情を持っているのです。
境界性人格障害にみられる自己破壊的行動の例
・自傷行為
・リストカット(リスカ)
・自殺未遂
・自殺企図
・自殺予告
・大量服薬
・薬物依存
・アルコール依存
・恋愛依存
・セックス依存
・パチンコ依存
・万引き
・非行
まとめ
・リストカットや自傷行為の原因は境界性人格障害の場合がある
・なぜ自傷行為をするのか自分でも理由がわからない
・相手の気を引くため、関心を持たせる目的でリスカをする例もある
・自分の気持ちを落ち着かせるために自傷行為をする場合もある
・リストカット(リスカ)をする人の心理は、不安や自己否定、自己嫌悪などがある
・自傷行為(リストカット)をしても満たされるのは一時的で何回も繰り返してしまう
◆この記事は、市橋クリニック院長、精神保健指定医の市橋秀夫先生執筆・監修「パーソナリティ障害のことがよくわかる本(講談社)」の内容に基づいて、当サイト運営事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。
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