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統合失調症の再発の前兆や兆候、きっかけやサインについて
統合失調症は再発率が高い精神疾患/精神病のひとつと言われています。
そこで今回は、統合失調症の再発のきっかけや兆候、服用の中断や精神的ストレスなどとの関係について書いてみたいと思います。
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病気が治った、と感じる統合失調症の寛解期
統合失調症の症状が回復して寛解期になると、比較的よい状態で日常生活が過ごせるようになります。
幻覚や幻聴、妄想などの激しい統合失調症の症状があらわれることもなく、患者本人としても家族などにとっても「もう統合失調症が治った」と感じるくらいです。
そうすると、長期間薬を飲み続けていることに対して、副作用や薬が身体に与える悪影響のことが気になり始め、薬を飲むことに対して不安や心配などの気持ちがわいてきます。
自己判断で服薬を中断すると統合失調症が再発しやすい
統合失調症の寛解期になると、病院で処方される統合失調症の治療薬の量も減ってきているので、「もう薬は飲まなくても大丈夫」という考えがうまれやすくなります。
徐々に通院することも面倒になり、病院へ行く回数も減少し、医師に相談することなく、患者さんの自己判断で薬の服用をやめてしまう例も少なくありません。
薬の服用をやめても、すぐに統合失調症の症状がでることはあまりなく、しばらくの期間はよい状態が続くので「薬を飲まなくても大丈夫」と思いがちですが、服薬を中断しても統合失調症を再発しない人は10%以下の割合といわれています。
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統合失調症の再発は、薬をやめてから半年程度経過してから再発するケースが多く、人によっては2〜3年たってからという場合もあるので、注意が必要です。
統合失調症の再発の原因はストレスが多い
統合失調症の再発のきっかけで多い原因は、仕事や家庭などにおける人間関係のストレス(恋愛関係のストレスも含む)です。
職場だけでなく、家族からの期待やプレッシャーも、統合失調症の本人にとっては精神的ストレスになりやすいものです。
統合失調症の再発の前兆や兆候、サインについて
まわりの人にもわかりやすい統合失調症の再発の兆候には、不眠症状など睡眠リズムの変化や、イライラしやすい、落ち込みやすいなどがあげられます。
また、患者本人の表情も堅い表情が特徴的にあらわれ、おだやかで柔らかい表情が少なくなりがちです。
統合失調症の急性期の状態に近いものがあり、症状が出そうなときのザワザワ感に気づくことができるかもしれません。
再発しそうと感じたら早めに医師に相談すること
統合失調症が再発しそうかも、と感じた場合は、早めに病院を受診し医師に相談するようにしましょう。
薬の量を調節したり、ストレスの軽減や疲れをとることが大切になります。
患者本人にとって精神的なプレッシャーになっているものがある場合は、その負担を軽くしてあげることが重要です。
もし統合失調症が再発した場合には、急性期→休息期→回復期→寛解期ともう一度治療のやり直しなってしまうので、再発の兆候には注意し早めの対応が望まれます。
◆この記事は、国立精神・神経医療研究センター神経研究所疾病研究第三部部長である功刀浩先生執筆・監修の「図解やさしくわかる統合失調症(ナツメ社)」の内容を元に、当サイト事務局の心理カウンセラーが記事編集を行っています。
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