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【親の対応】忘れ物が多い発達障害の子どもの対処法や対策は?
発達障害の子どもの中には、学校の宿題や持ち物を忘れたり、プリントなどの配布物を親に渡し忘れたりする傾向があります。
忘れ物が多い発達障害の子どもの対処法として、家庭で親はどんな対策や対応をすればよいのでしょうか。
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発達障害の忘れ物対策①「家庭と学校で協力体制をつくる」
発達障害の子どもは、不注意の特性の影響もあり、担任の先生の話や黒板に書かれたことをきちんと把握していないことが起こりやすいといえます。
また、忘れっぽい傾向もあり、一度理解したはずのことを覚えておくことができないこともあります。
その結果、学校での宿題や持ち物を忘れてしまう、という問題もよく起きやすいのです。発達障害の中には、毎日忘れ物をしてしまう、という子もいるくらいです。
発達障害の特性が原因となっている忘れ物を、子ども本人の努力や心がけで解決しようとしてもうまくいきません。発達障害の忘れ物対策としては、家庭と学校が連携して協力関係を作ることが大切です。
例えば、学校では、明日の持ち物や宿題を連絡帳にきちんと書いてあるかどうか、担任教師やクラスの友達にチェックしてもらい、家庭では、親が一緒に連絡帳の内容を確認して、宿題や翌日の持ち物を準備したかどうか確認する、などのサポートが必要です。
学校でのサポートは担任教師や仲の良い友達に協力してもらい、家庭では親が発達障害の子どもをサポートする、学校と家庭の連携体制が発達障害の忘れ物対策に有効です。
発達障害の忘れ物対策②「持ち物チェックリスト」
ADHDなど発達障害の子どもが学校に忘れ物をしないで行けるようになるために、連絡帳だけでなく、持ち物の「チェックリスト」を使って、忘れ物がないかをチェックする方法も効果的です。
チェックリストには、毎日学校に持っていく物(ハンカチ、ティッシュ、ふで箱、連絡帳など)をリストにして、明日の時間割をそろえるときに一緒にチェックしながらランドセルに入れたかどうか、確認するとよいでしょう。
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また、毎日学校に持っていく物については、バラバラに保管してあると準備するときに余計に時間がかかってしまうので、ひとつにまとめておくようにしましょう。
発達障害の子どもがまだ小学校低学年(1年2年3年)のときは、親が一緒に翌日の時間割や持ち物の準備をしますが、子どもが慣れてきたら、ひとりで準備させて、最後に親がチェックするなど、少しずつ自分ひとりでできるようにさせていきましょう。
最終目標は、発達障害の子どもが親のサポートなしで、自分ひとりで忘れ物をせずに準備できるようになることです。
発達障害の忘れ物対策③「親が学校からの手紙に目を通すこと」
学校から毎月1回程度配布されるプリント「学校だより」「が学年だより」などの手紙を、親がよく目を通しておくこともADHDの忘れ物対策のひとつです。
例えば、夏の季節の前には「いつから水泳の授業が始まるのか」をチェックしておき、水着の用意をしておく必要があります。他にも、図工や家庭科などで特別な持ち物がある場合もあります。
特別な持ち物の中には、事前に準備しておく必要がある物もあるので、親が前もって確実に知っておくためにも、学校からの手紙の内容はしっかりとチェックしておきたいところです。
ただし、発達障害の子どもの中には、学校からのプリントなどの配布物を忘れたり、失くしてしまうことがあります。配られたことに気がついていなかったり、机の引き出しの中に入れたままになっていたり、ランドセルの底に入れたままだったり、ということも頻繁に起こりやすいです。
プリントなど学校からの配布物は、すぐに連絡ファイルに入れ、ファイルをランドセルに入れることを、担任教師やまわりの友達にチェックしてもらうなどの協力も大切です。
また、発達障害の子どもの忘れ物をなくすために手伝うだけでなく、忘れ物をしなかったときは「ほめる」ことで、本人が頑張ればできるという気持ちになり、自信と意欲をもたせていくことも重要です。
◆この記事は、お茶の水女子大学大学院教授である榊原洋一先生執筆・監修「図解よくわかる発達障害の子どもたち(ナツメ社)」の内容に基づいて、当サイト運営事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。
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