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【発達障害】きょうだいが不公平感やストレスをためないように注意する
家族の中に発達障害の子どもがいると、親の目や関心やその子に注がれやすくなり、他のきょうだいが不公平に感じたり、ストレスを溜めてしまうことになってしまいます。
親の対応においては、発達障害の子どもはもちろん、他の兄弟にもしかkりと愛情を注ぎつつ、同時に発達障害についての理解を求めることも大切です。
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不公平を感じやすい【発達障害のきょうだい】
発達障害の子どもは手がかかってしまうことが多く、親の関心はその子に向きやすくなり、関わる時間も増えるものです。
他のきょうだいからしてみれば、親とゆっくり会話をしたり、一緒に遊んでもらう時間が減ってしまうので、親を独り占めしている発達障害の子に嫉妬してしまうこともあります。
発達障害の子どもがいる場合、他のきょうだいが不公平を感じないように、親は配慮する必要があります。発達障害の子どもと同じように愛情を注いでいることをきちんと伝えましょう。そのためには、他のきょうだいが親を独り占めできるような時間をつくることが望ましいと言えます。
例えば、発達障害の子が幼稚園に行っている間に、他のきょうだいが母親と2人きりで過ごせる時間をつくったり、母親が発達障害の子の世話をしている間に、父親がきょうだいを連れて出かけたり、という機会を増やすようにするとよいでしょう。
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日頃から、他のきょうだいに対しても親がきちんと配慮することで、発達障害の子どもと関わる時間が長くても、他のきょうだいは理解し、納得してくれるようになるものです。
きょうだいに発達障害の特性を理解させる
他のきょうだいの年齢にもよりますが、発達障害の特性を理解してもらい、協力してもらうことも大切です。
発達障害のことを説明する際、障害名を伝えるのではなく「計算が苦手」「人の気持ちを想像するのが苦手」など、特性について説明するようにしましょう。発達障害の診断名を言われても、子どもはよくわからず、重大な病気と勘違いしてしまうおそれもあります。
発達障害のという診断名を説明するよりも、具体的な行動特性について伝え、本人も努力していること、親やきょうだいの接し方や対応で改善することなどを説明し、きょうだいにも理解してもらうことが大切です。
きょうだいがいることのメリットも
親からすれば、発達障害の子に手が掛かり、さらに他のきょうだいにも配慮しなければいけない、と思うと大きな負担t感じるかもしれません。
ですが、発達障害の子どもにきょうだいがいることは、子ども同士で成長し合える機会を持てること、と捉えることができます。
発達障害の子どもにとって、他のきょうだいと喧嘩したり、協力したり、とい経験は、社会での人間関係に生かされることになるでしょう。
そう考えると、きょうだいと関われることは、発達障害の子どもにとって大切な体験となり、大きなメリットと餡が得ることができます。
◆この記事は、お茶の水女子大学大学院教授である榊原洋一先生執筆・監修「図解よくわかる発達障害の子どもたち(ナツメ社)」の内容に基づいて、当サイト運営事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。
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