発達障害に気づくタイミング、気づく人は?【相談先・受診科】

発達障害に気づくタイミング、気づく人は?【相談先・受診科】

発達障害かもしれない、と心配があるときは、医療機関を受診することがすすめられます。

「病院への受診はちょっと。。。」と受診に抵抗がある場合には、自治体の相談窓口などを利用するのも一つの方法です。

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発達障害に気づくタイミングはいつ?

子どもが発達障害かもしれない、と最初に気づくタイミングや気づく人は、発達障害の種類や症状の軽さ重さによって違いがありますが、だいたい次の3つのパターンになります。

①親が家庭で子どもの様子をみて発達障害に気づく

②学校の幼稚園の先生、保育園の保育士が、集団生活の場で発達障害に気づく

③自治体の健診でみつかる

この3つ以外にも、自治体が提供している親子で遊べる広場や機会の場に参加したときに、担当していた保育者が気づく、といったケースもあります。

以前は、発達障害(ADHD・LD学習障害・アスペルガー症候群・自閉症など)についての認知度も低く、医師や専門家以外の一般の人が「発達障害かも?」と気づくケースは少なかったといえます。

ですが、ここ最近になって、日本国内における発達障害の認知度や関心も徐々に高まってきていて、幼稚園や保育園の保育士、小学校の教師など、教育現場における発達障害の理解度も高くなってきており、発達障害を早期発見できるケースも増えてきています。

特に、幼稚園や保育園、小学校など、集団生活や集団行動の場面では、他の子どもと違う行動特性を持つ発達障害の子どもの存在に、保育士や教師が気付きやすいといえます。

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発達障害の相談先、受診は何科?

子どもが発達障害かもしれない、と疑われ、本人や家族の日常生活に何らからの支障が生じている場合には、発達障害の診断、治療を専門的にあつかっている医師に相談することがすすめられます。

発達障害の専門医は、総合病院や大学病院などの小児神経科または児童精神科(小児科や精神科でもよい)にいます。事前にインターネットで病院のwebサイトを調べたり、直接病院に電話で問い合わせておけば、安心して受診できます。

また、最初から大きな病院を受診するのには抵抗がある、という場合には、かかりつけの小児科医にまず相談してみるのもよいでしょう。小児科は、大規模な病院と連携もしていますし、必要であれば紹介状を書いてくれます。

自治体の発達障害の相談窓口を利用する

病院を受診するのはちょっと抵抗がある、という場合には、自治体の相談窓口を利用してみるのもよいでしょう。

地域の保健センター、子育て支援センター、児童相談センターなど、様々な施設で発達障害の相談窓口が設置されています。

最近は、発達障害の支援に力を入れている自治体も増えており、窓口の相談員も専門的知識や経験を持っている人が対応していることも多いので、的確な対応が期待できます。

5歳児健診も増えている

従来、各自治体が実施してきている幼児健診は「1歳半」「3歳」「就学時健診(6歳児)」しかありませんでした。ですが、最近では、5歳児健診や4歳半児健診を実施する自治体も増えてきています。

発達障害は、3歳以降の就学前に気づくケースも多く、3歳児健診のときには気づかなかったが、その後1〜2年の間に、子どもの行動や傾向など、気になることがあると感じたときは、5歳児健診のときに医師に相談することができます。

病院を受診することに心理的抵抗を感じる母親も少なくないため、5歳児健診のような機会が増えることは、発達障害の早期発見のためにも望ましいといえます。

◆この記事は、お茶の水女子大学大学院教授である榊原洋一先生執筆・監修「図解よくわかる発達障害の子どもたち(ナツメ社)」の内容に基づいて、当サイト運営事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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