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自己愛性パーソナリティ障害の症状は?努力しないで結果ばかり
地道さ、ほどほどさは、健全なコミュニケーションにはかかせないものです。
しかし、自己愛性パーソナリティ障害の人は、これらを軽視して努力せず、まったく正反対のもの=結果にしか価値を見出せません。
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特別を求めるけど努力したくない
自己愛性パーソナリティ障害の人は、普通で平凡な自分を受け入れられず、常に特別で、他の人より勝っている自分であり続けようとします。
自分は他の人とは違う、「九回裏でいつでもホームランが打てる」といった強い、しかし根拠のない自信が心を支えているのです。
そのため、自己愛性パーソナリティ障害の人は、地道に努力したりはしません。
努力してがんばることは、自分の万能性を否定することになってしまうからです。
負けるよりも言い訳をして不戦勝の方がいい
世の中には、純粋な勝ち負けよりも、それ以外のグレーゾーンが多いものです。
ところが、自己愛性パーソナリティ障害の人には「ほどほど」の感覚がなく、勝つか負けるかしかありません。
自分が勝ち続けられなくなると、ほどほどでは落ち着くことができません。
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例えば、あえて試験前に勉強せず、「やればできるけど、勉強しなかったからできなかった」と言い訳をして、自分に逃げ道を用意したりします。
いわば、嘘の栄光を保つために現実逃避するようになるのです。
自己愛性パーソナリティ障害の人の考え方
周囲の人の目には「上ばかり見ていて地に足がついていない」と映りますが。本人には理由があります。
結果がすべてと考える
自己愛性パーソナリティ障害の人は、自分のことも、人のことも、手段やプロセスには目を向けず、結果しか評価しません。
ギャンブル的に再起をかけたり、一発逆転を狙ったりします。
しかし、そのための地道な努力をしないため、泥沼にはまっていくこともあります。
現実逃避からひきこもりになることも
例えば、試験勉強せずにいい点をとろうとするなど、他の人がしていることはしなくても、自分は他人よりもできるはずだと信じています。
しかし、現実には負けてしまうことも多く、その事実を受け入れられないため、現実逃避をしてひきこもりを招くこともあります。
刹那的で将来を信じていない
地道にやるのはバカバカしい、めんどうだと考え、今がよければいいと刹那的に考えます。
根底に自己不信があり、前向きに未来を信じられないのです。
地道な努力は意味がないと思う
努力、創意工夫の経緯は評価せず、結果しか意味がないと思っています。
◆この記事は、市橋クリニック院長、精神保健指定医の市橋秀夫先生執筆・監修「パーソナリティ障害のことがよくわかる本(講談社)」の内容に基づいて、当サイト運営事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。
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