ゲーム依存症の治し方、アクティビティとは?[運動療法・作業療法]

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ゲーム依存症の治し方、アクティビティとは?[運動療法・作業療法]

ゲーム依存症を治すために、運動療法や作業療法をおこなう治療方法があります。

身体を動かしてスポーツをしたり、トランプやチェスなどのゲームをしたり、絵を描いたり、リアルに身体を動かすことの気持ちよさを実感する治療方法です。

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アクティビティの目的[運動療法・作業療法]

ゲーム依存症の治し方であるアクティビティ[運動療法・作業療法]には、主に3つの目的があります。

①体力づくり

身体を動かすと、いかに自分が弱っているかがわかる。ゲーム依存症患者の運動不足を解消する。

②爽快感

ネットではなく、実際に身体を使って運動や作業をするのは気持ちがいい。

③コミュニケーション

バーチャルなネットではなく、スポーツやゲームを通して、人と人とのリアルなやりとりをする。

ゲーム依存症患者の多くは体力低下している

以前はスポーツ少年だったのに、運動が好きだったのに、というネット依存症患者は多いようです。

ネット依存症になる前は、もともと活動的な性格だった人も多くいますが、部屋にこもってネットをしていると、ほとんど動きません。

身体を動かさないと、育ち盛りの子どもでもアッという間に体力が落ちてしまい、身体的に悪影響がでてきてしまいます。

集団での運動療法・作業療法の例

運動療法や作業療法の例として、スポーツやゲームをします。

数人で卓球、バレーボール、バドミントンなどをしたり、試合形式で勝負を競ったりします。

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トランプやチェス、将棋、人生ゲームなどのボードゲームをすることもあります。

ゲーム依存症患者も、最初はおっくうだと参加をしぶっても、ほかの人とリアルのスポーツをするのが楽しくなってきます。

ゲーム依存症の治療で薬物療法はおこなわない

ゲーム依存症の治療では、薬物療法はほとんどおこないません。

日本では、ゲーム依存症(ネット依存症)に薬を使うことが認められていないこともありますが、薬では依存症が治らないことが一番の理由です。

うつ病治療で抗鬱薬やSSRIを使うこともある

ただ、うつ病など他の精神疾患を合併している場合には、治療で薬を使用することもあります。

たとえば、うつ状態がある場合に抗鬱薬を用いたり、社交不安障害がある場合には、抗鬱薬のSSRIで症状を軽減したりします。

また、睡眠障害に、睡眠導入剤を用いることもあります。

他の精神疾患の薬物治療の結果、ネットやゲームの使用時間が大幅に減った例もあります。

個人での運動療法・作業療法の例

運動や活動をおこなう「アクティビティ」は、ゲーム依存症治療の柱のひとつです。

依存の背景は人それぞれで、患者ひとりひとりにあった治療プログラムをつくります。

絵を描いたり、粘土をこねたり、皮細工などをしていくうちに、患者自身が今まで自分では気づかなかった趣味を発見することもあります。

室内で自転車をこぐエアロバイクは、自分のペースでできるのでゲーム依存症患者の体力づくりに最適です。

アクティビティではなく、運動療法、作業療法という名称を使う医療機関[病院]もあります。

◆この記事は、独立行政法人国立病院機構 久里浜医療センター院長、精神科医である樋口進先生執筆・監修「ネット依存症のことがよくわかる本(講談社)」の内容に基づいて、当サイト運営事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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