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なぜ、アスペルガー症候群は目を合わせないのか?
アスペルガー症候群の人は、視線を合わせようとしても合わないことが多いのです。
また、相手の視線にもあまり関心を示さず、アイコンタクトをすることがほとんどありません。
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目を合わせないアスペルガー症候群
人間の赤ちゃんは、目が見え始めるとすぐ、人の顔に注意を向けるようになります。
その中でも特に注目するのが目です。
私たちは生まれながらの習性として、相手の目を見ることによって、その人の視線の方向を探ろうとします。
しかし、アスペルガー症候群の子は、相手の顔や目にあまり関心がありません。
アスペルガーの人が目を合わせないのは脳の働きが原因?
人の顔を見たとき、アスペルガー症候群の子とそうでない子が、脳のどの部分を働かせるかについて比較した実験があります。
その結果、アスペルガー症候群の子は、通常なら人の顔を見たときに働く上側頭回や紡錘回という部分が十分に働いていないことがわかりました。
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アスペルガー症候群の子が、視線を投げかけられると目を下に落としたり、ちらりとかすめるように見たりするのは、相手が投げかける視線にあまり関心がないからです。
決して、相手を嫌っての行動ではないことを理解しましょう。
相手が投げかける視線の意味が分かりにくい
人間の赤ちゃんは、目が見え始めるとすぐ相手の目に注目します。
私たちは生まれながら特性で、目を見ることにより相手の気持ちを探ろうとします。
アスペルガー症候群の子は、生まれ持った特性から、他者のかおやめに関心が少ないのです。
相手の目を見て気持ちを探ることがうまくできません。
アスペルガー症候群の子が、視線を投げかけられると目をそらしたり、ちらりとかすめるように見たりするのは、視線の意味が分かりにくいからです。
人の顔を見たとき、私たちは脳の上側頭回という部分を働かせますが、アスペルガー症候群の子はその部分が働かないのです。
◆この記事は、元東京大学医学部附属病院小児科医長、お茶の水女子大学大学院教授の榊原洋一執筆・監修「ササッとわかるアスペルガー症候群との接し方(講談社)」の内容を元に、当サイト運営事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。
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