家族療法によるパーソナリティ障害の治療方法について

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家族療法によるパーソナリティ障害の治療方法について

家族療法とは、パーソナリティ障害の患者が未成年の場合に多く行われる治療方法です。

本人との接し方にとどまらず、家族同士の関係、コミュニケーション、ものの考え方などにまで踏み込んだカウンセリング、講義がおこなわれます。

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パーソナリティ障害は家族関係の問題

パーソナリティ障害では、患者本人だけでなく、家族にもどこか偏りがあることがあります。

家族療法は、こうした偏りを直して、家族同士の風通しをよくして関係を良好にするものです。

決して今までの家族のあり方を否定するものではありません。

家族療法を通じて、新しい、より健全な家族関係を築くチャンスと考え、前向きに取り組むことが大切です。

なお、患者さんがある程度の年齢に達している場合には、家族療法よりも、患者さん自身が家族から自立する方向で治療が行われることが多いようです。

家族療法は家族全員のための治療方法

家族が自分の考え方、行動のパターンを見直すことは、もっと楽に物事に接してよいのだと気づくことにもつながります。

適切な対応法を学ぶ

パーソナリティの患者本人へだけではなく、ほかの家族、周囲の人への接し方を見直すと、周囲との摩擦を減らせます。

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誤解や思い込みを解く

パーソナリティ障害患者の家族の心がかたくなになっていることもあります。家族が気持ちを解きほぐし、自分を縛っている思い込みを解消することが大切です。

治療の励みにもなる

周囲の変化をパーソナリティ障害の患者本人は敏感に気づきます。双方が動きは始めれば、物事はスムーズに前に進みやすくなります。

パーソナリティ障害の子どもへの親の対応は?

パーソナリティ障害の治療においては、家族が対等に接し、お互いを平等に扱うことが大原則です。

家族同士が、バランス感覚を養いましょう。

対等に接する

子どもの気持ち、主体性を尊重する姿勢が大切です。

比較しすぎない

親も子どもも、兄弟同士、周囲の子どもたちと比べず、良いことは良い、悪いことは悪いと評価する気持ちが大切です。

一貫した態度を示す

子どもの顔色をうかがったり、自分の気分次第で子どもに接してはいけません。

親と子の領分をはっきりさせる

親と子の仲が良いことと、親子が依存し合うことは違います。子どもに任せること、親が決めることを線引きしましょう。

自分のことは自分でする

お互いに頼りすぎず、自分のことは自分でやる習慣をつけましょう。

自分たちの問題から目をそらさない

親が、自分たちの問題にきちんと向き合いましょう。自分たちの問題を隠すために、子どもの問題を利用するのはよくありません。

◆この記事は、市橋クリニック院長、精神保健指定医の市橋秀夫先生執筆・監修「パーソナリティ障害のことがよくわかる本(講談社)」の内容に基づいて、当サイト運営事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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