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ADHDやLD(学習障害)の原因は?サボっているわけではない?

AHDHやLD(学習障害)は、全体的には知能の遅れがみられないので、障害として認知されにくい面があります。

本人の努力だけでは克服でいないことを、周りの大人は知っておきたいものです。

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原因がはっきりわかっていない[ADHD・LD(学習障害)]

ADHDやLD(学習障害)は、脳の一部の機能不全によって生じるものと考えられています。

その詳しい原因については、様々な説がありますが、はっきりと分かっているわけではありません。

説①ADHD・LD(学習障害)の原因は遺伝的な問題?

親子や兄弟のなかに、ADHD・LD(学習障害)の人がいることも多いことから、遺伝的な要素が関与する「家族性」があるといわれている。

ただ、ADHD・LD(学習障害)に遺伝的な要素が関係しているからといて、かならず発症するわけではない。

説②脳の前頭前野の働きにADHD・LD(学習障害)の原因がある?

おでこの裏のあたりにある脳の前頭前野という部位は、脳全体の働きを制御するところ。

計画を立てる、感情をコントロールするなど、理性を司っているのが脳の前頭前野。

その前頭前野の働きに問題があるという説がある。

脳内の神経伝達物質がADHD・LD(学習障害)の原因か?

人間の脳には膨大な数の神経細胞があり、脳に伝わった情報は、細胞同士がドーパミンなどの神経伝達物質をやりとりして、処理されている。

この神経伝達物質のやりとりに問題が生じている、という説も有力。

脳の中枢神経がADHDLD(学習障害)の原因といわれている

ADHDやLD(学習障害)は、どちらも脳の働きの一部がうまくいっていないために起こるものと考えられています。

さまざまな「できないこと」があるのは、脳の働きを司る中枢神経に問題があるからで、子ども本人が努力しなかった結果ということではありません。

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脳のどこにどんな問題があるのか、ADHDやLD(学習障害)など発達障害の原因はまだはっきりとは解明されていません。

子どもが悪いわけではない[ADHD・LD(学習障害)]

ADHD・LD(学習障害)がある子どもたちが「できないこと」を持ってしまうのは、子ども本人の努力不足でもなく、怠けていることが原因でもありません.

子どもを叱ったり、励ましたりするだけでは、ADHDやLD(学習障害)の改善の糸口はなかなかみつかりません。

LD(学習障害)やADHDの子どもたちは、注意集中、衝動抑制、情報処理などの脳の働きがうまく機能していないため、「忘れないようにしよう」と思っても、どうしても忘れてしまうのです。

ADHD・LD(学習障害)の悪循環

LD(学習障害)やADHDの子どもには、努力してがんばってもできないことがたくさんあります。

勉強についていけない、友達とのつきあいがうまくいかないなど、なんとかしたいと思ってもうまくできないことを抱えています。

しかし、LD(学習障害)・ADHDの子どもたちは、一見、障害があるようには見えないので、子ども本人のわがままと思われてまわりの大人から誤解されてしまうことが多いです。

その結果、LD(学習障害)やADHDの子どもは、いつも叱られてばかりで、がんばろうと思ってもうまくできないことが続くと、次第にやる気がなくなってしまう、という悪循環におちいりやすいのです。

大人と安定した関係を築けないことも

ADHDやLD(学習障害)の子どもが起こしやすい問題に振り回されているうちに、大人や家族、教師など周りの大人が疲れきって、必要状に子どもにつらくあたる例が少なくありません。

大人と安定した関係を築けないADHD・LD(学習障害)の子どもは、自己肯定感を持つことができず、症状を強めて悪化させてしまう恐れがあるので注意したいところです。

◆この記事は、東京都杉並区立済美教育センター指導教授、早稲田大学大学院教育学部教職研究科非常勤講師、月森久江先生執筆・監修「ADHD LDがある子どもを育てる本(講談社)」の内容を元に、当サイト運営事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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