「うざい・バカ」暴言や暴力が多いADHDの子の対処法について

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「うざい・バカ」暴言や暴力が多いADHDの子の対処法について

小学生や中学生のADHDの子の中に、暴言や暴力が多い傾向の子がいます。

「うざい」「バカ」などの暴言はケンカのきっかけになりやすいのですが、友達にすぐ暴言を言ったり乱暴をしたり、と問題児のような行動が多いADHDの子には、どのような対処方法がよいのでしょうか

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暴言や暴力が多いADHDの子ども

ADHDの子どもは、ストレスがたまると、自分の気に入らないことやイヤなことに対しての気持ちが抑えられず、興奮して暴力や暴言が多くなることがあります。

ごくささいなことでもカッとなってしまい、すぐに怒り出すことも珍しくありません。

ADHDの子に乱暴や暴言が多い理由

ADHDがある子は、イライラやストレスをそのまま乱暴や暴言で表現する場合があります。

その大きな原因は、ADHDの子が自分の行動をコントロールできないからです。

・周囲に注意を向けて行動できない
・自分と相手が同じ考え方だと思っている
・我慢していることやストレスがたまると感情が爆発する

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人との接し方は学んで身につく

自分の思い通りにならないとカッとなってすぐに怒り出してしまうADHDの子どもは、まわりの友達からも孤立しがちです。

さらに、まわりの人の関心を引こうとして、過剰に乱暴なふるまいに発展することもあります。

こういった状態では、人との接し方、コミュニケーションスキルはなかなか身につきません。

お互いに気持ちよく過ごす方法を、具体的にソ教えていく必要があります。

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友達との接し方・コミュニケーションスキルを学ぶ

ADHDの子の衝動的な言動は、なかなかおさえられるものではありません。

どんなことでカッとなるのか、その誘因を避けるようにしていきましょう。

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対応例【自分の感情を把握する】

「イライラしてきた」と感じたら、友達の輪からいったん離れるなど、ADHDの子が自分の感情を落ち着かせて衝動的に行動しなくてすむような対応をとる。

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対応例【行動をコントロールする】

ADHDの子が自分自身で衝動性をコントロールするのは難しいので、「友達をたたいたら、テレビを見せない」など罰を与えることで暴力や暴言を減らす。

[罰の例]
・ゲームをやらせない
・宿題を手伝わず、自分でやらせる
・自分で罰を決めさせる

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対応例【ロールプレイで練習する】

ADHDの子が友達と仲良くするために、言動をロールプレイで練習する。

大人がトラブルの例を演じてみせ、子どもはそれを見て、自分がどうふるまえばいいのか考え、ロールプレイでコミュニケーションの練習をする。

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ADHDの子が友達にケガをさせてしまった場合の対処法

ADHDの子が暴力をふるい、友達をけがさせてしまった場合、乱暴したこと自体については弁解の余地がありません。

友達や保護者に「ケガさせてごめんなさい」ときちんと誤るようにしましょう。

ADHDの子に、だめなことをしたら誤る、と学ばせる必要があります。

親に無理やり謝らされるのではなく、「いけないことをした」と本人に自覚させ、なにがいけなかったのかを理解させることが大切です。

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◆この記事は、東京都杉並区立済美教育センター指導教授、早稲田大学大学院教育学部教職研究科非常勤講師、月森久江先生執筆・監修「ADHD LDがある子どもを育てる本(講談社)」の内容を元に、当サイト運営事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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