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プレパルスインヒビション(PPI)の意味とは?統合失調症の感覚障害

統合失調症の症状には、注意力の低下や集中できなくなるなどがあります。

この症状の原因は、「感覚情報処理」の障害と考えられています。

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そこで今回は、統合失調症の感覚障害とプレパルスインヒビション(PPI)についてまとめてみたいと思います。

集中できない統合失調症の原因は感覚障害

統合失調症の場合、感覚障害が原因となって、気が散りやすい、集中力が低下するといった症状がみられる例があります。

自分にとって必要な情報だけを選び、それ以外の不要な情報をシャットアウトする「感覚情報処理」の機能がうまく働かなくなってしまうのです。

一般的に健康な人の場合、カフェなどたくさんの人がまわりにいる場所でも、読書に集中することが可能ですが、統合失調症の人は読書に集中することがなかなかできません。

統合失調症の人の多くは、人が多い場所が苦手な場合が多く、まわりの人の話声やBGMに気を取られ、落ち着かなくなってしまうのです。

それは、自分に必要な情報だけを取り込むことができなくなる感覚障害が原因と考えられています。

ですので、統合失調症の人は、まわりに刺激が多い場所へ行くのはストレスが高くなる可能性があるので避ける方がいいでしょう。

落ち着いて話をするには、まわりが静かで刺激が少ない場所を選びましょう。

プレパルスインヒビション(PPI)の意味とは?

プレパルスインヒビション(PPI)とは、生理現象の意味で、統合失調症の感覚障害があるかどうかをPPIのテストで調べる場合があります。

突然大きな音がすると、誰でもビックリして無意識で目をつぶります。

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ですが、少し前にそれよりも小さい音=プレパルスを聞いていると、大きな音がしてもそこまで驚くことはありません。

これがプレパルスインヒビション(PPI)の生理現象です。

プレパルスインヒビション=PPIのテストは、目の周囲の筋肉に電極をつけ、筋肉の収縮活動を記録します。

数値が大きいほど、感覚情報のフィルターがきちんと働き、不要な情報をカットできていることになります。

統合失調症はPPIの数値が低い傾向がある

統合失調症の人は、このプレパルスインヒビション=PPIの数値が低下する傾向があることが1970年代にアメリカで発見され、日本でも同じような報告があります。

統合失調症をまだ発症していない人でも、プレパルスインヒビション=PPIの数値が低い場合、統合失調症を発症するリスクが高い傾向があるといれています。

将来、統合失調症を発症するかどうか、がPPIの数値からある程度予測することが可能になります。

また、うつ病の場合では、PPIの数値が低下しない傾向が強いこともあり、統合失調症かうつ病なのか、その違いを正確に区別し診断するために、プレパルスインヒビション=PPIの数値を検査することで正しい診断に役立てるように研究がすすめられています。

まとめ

見た目では分からないような特徴が、統合失調症の人にはあるようです。

単に注意力が散漫、気がちりやすい、集中できない、ということではなく、感覚情報処理の障害が原因のようです。

その感覚障害の検査によってプレパルスインヒビション=PPIを調べることで、統合失調症か、うつ病か、正確な診断につながる可能性があるとのことなので、今後の研究が進むことが望まれますね。

◆この記事は、国立精神・神経医療研究センター神経研究所疾病研究第三部部長である功刀浩先生執筆・監修の「図解やさしくわかる統合失調症(ナツメ社)」の内容を元に、当サイト事務局の心理カウンセラーが記事編集を行っています。

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