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統合失調症の犯罪率、犯罪者が多い?患者が事件を起こす確率は?

統合失調症と聞くと、一般的には「危険・危ない・犯罪率やリスクが高い」といったマイナスイメージが強いようです。

昔は、精神分裂病と呼ばれていたこともあるので、どうしてもネガティブなイメージがつきやすい傾向があるみたいです。

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とはいえ、本当に統合失調症の犯罪率は高いのか?患者が犯罪事件を起こす確率は高いのか?気になったのでいろいろと調べてみました。

ということで、今回は、統合失調症の犯罪率、犯罪者は多いのか、統合失調症患者が事件を起こす確率について書いてみたいと思います。

統合失調症の犯罪率は高い?犯罪者が多いの?

統合失調症の急性期では、患者本人が興奮して攻撃的になる傾向がみられます。

ですが、幻覚や妄想の症状がひどい状態でも、ほとんどの統合失調症患者は、他人に危害を加えるほど暴力的になるケースはありません。

実際のデータをみてみても、犯罪者における精神病患者(精神障害者)の割合は、そこまで多い比率ではないようです。

統合失調症患者の犯罪率は0.9%以下

2010年の調査データを参考にしてみると、刑事事件で検挙された人のうち、精神病患者(精神障害者)の割合は0.9%となっていて、この中には逮捕されず行政処分による措置入院の人数も含まれています

ですので、統合失調症患者の犯罪率は0.9%以下となります。

統合失調症の患者数の割合は全人口の1%程度といわれているので、0.8)以下の犯罪率は低く、統合失調症患者が事件を起こす確率は低いといえそうです。

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精神障害者が重大事件を起こす確率は高い

しかし、重大な事件においては、精神障害者(精神病患者)の犯罪率は高くなっているようです。

放火で検挙された人の15.5%、殺人で検挙された人の12%が精神障害者(精神病患者)となっています。

とはいえ、この中には、アルコール依存症や覚醒剤など薬物依存症などの依存症患者の割合が多く、統合失調症やうつ病などの精神疾患の人が犯罪行為をするリスクはそれほど高いとはいえません。

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精神障害者の再犯率について

ある研究家によると、措置入院になった精神障害者の再犯率は2つに分かれるそうです。DVなど家族に対する傷害事件の場合は再犯率が低く、それ以外で再犯率が高い傾向があるそうです。

最近では、医療観察法という法律によって、重大事件を起こした精神傷害者には手厚い治療が実施されるようになり、再犯率の低下が期待されています。また、犯罪行為までにはならなくても、統合失調症の患者が興奮状態になって家族に乱暴な態度をしたり、物を壊したりする行動は珍しいものではありません。

そういった場合には、精神障害者に対して「疲れているみたいだから休んでみようか」と気づかいの言葉をかけてあげるとよいでしょう。また、主治医に相談して、薬の量に調整や種類の変更、対処法や接し方について早めに相談することも大切です。

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まとめ

統合失調症の患者が犯罪事件を起こす確率は高いのでは?と思われることが多いようなので、統合失調症の犯罪率についてまとめてみました。

こうしてデータを冷静にみてみると、統合失調症患者の犯罪率は全体平均よりも少し低いのではと思われるくらいです。

TVのニュースや新聞などで、「精神疾患の患者が重大事件を起こしたけど、病気だから無罪」「あの事件の犯人は統合失調症だった」などと大きく取り上げられやすい傾向があるのは事実です。

そうすると、一般的な感覚としては「統合失調症の患者が事件を起こす確率、犯罪率って高いんじゃないの?」と感じる人が多くなってしまうのも仕方ないかもしれません。

イメージだけで思い込んだり、偏見を持ってしまうことって誰にでもあることなので、今後はより注意しなければと感じました。

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◆この記事は、国立精神・神経医療研究センター神経研究所疾病研究第三部部長である功刀浩先生執筆・監修の「図解やさしくわかる統合失調症(ナツメ社)」の内容を元に、当サイト事務局の心理カウンセラーが記事編集を行っています。

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